8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で街頭演説していた自民党の安倍晋三元首相(67)が、拳銃で銃撃された。奈良市消防局などによると、安倍氏は血を流して倒れ、救急搬送された。意識不明の状態で、心肺停止とみられる。警察当局は現場で男を取り押さえた。奈良県警は銃撃したとして殺人未遂容疑で奈良市の山上徹也容疑者(41)を現行犯逮捕した。
衝撃的な事件を受け、著名人もSNSで反応。NHK党の立花孝志党首(54)は「安倍晋三さん 狙撃されてる 死なないで」。国際政治学者の三浦瑠麗氏(41)は「安倍晋三さん、銃で撃たれたのですか。なんということでしょう、そんなことがあってよいのでしょうか。どうか命だけは取り留めて」。美容外科「高須クリニック」の院長、高須克弥氏(77)は「すぐに駆け付けて手当てしたい。日本の宝」とツイートした。
元厚生労働大臣で前東京都知事の舛添要一氏(73)は「テロは民主主義の敵である」と断じ、「私も自分の選挙、仲間の選挙応援で全国を走り回ったが、有権者と接近しようとするために、警備の要請と矛盾する行動となる。しかし、銃のない日本ということで、SPもナイフなど刃物に対する防御が主となる。奈良の現場の写真を見ても、銃対応警護のシフトにはなっていない」と指摘した。