三島有紀子監督、初ドキュメンタリー映画「東京組曲」企画意図は「みんなの感情の記録残したい」

三島有紀子監督、初ドキュメンタリー映画「東京組曲」企画意図は「みんなの感情の記録残したい」

ドキュメンタリー映画「東京組曲」の初日舞台あいさつに登壇した三島有紀子監督(前列右から3人目)

(日刊スポーツ)

新型コロナウイルス対策のために、緊急事態制限が発令された20年4月を記録したドキュメンタリー映画「東京組曲」(三島有紀子監督)の初日舞台あいさつが13日、東京・渋谷のイメージフォーラムで行われた。

新作の撮影がなくなった三島監督が20年4月22日の明け方、自宅のベランダで聞いた女性がすすり泣く声を聞き、「コロナ禍で何を感じているのかが忘れ去られる前に、映像に残し記録しよう」と今回の企画を思い付いた。声をかけた20人の役者が各自撮影。それぞれが出演したほか、周囲の日常を撮影した映像を、三島監督が監修し、1本のドキュメンタリー映画に仕上げた。

この日は、三島監督のほか、撮影を手がけた役者も登壇した。

三島監督は「撮影が中止になり、暗闇の中で自分は今どこに立っているんだろう、今、自分は存在してるんだろうか、みたいなことを思っていました。4月22日は誕生日なんですけど、眠れなくて、夜明けの4時ごろに、女性の泣き声が聞こえてきまして。その泣き声が、何かいろんな人の悲しみだったり悔しさだったり、理不尽な思いだったり、いろんな感情が感じられて。泣き声にずっと寄り添っていたいなって思った時に、ワークショップで出会った俳優の皆さんとか、どうしてるんだろう、どんな気持ちで暮らしてるんだろう。どんな感情で生きてるんだろうと思い、もう2度と来ない20年春の、みんなの感情の記録を残したいなって思ったのがきっかけでした」と企画意図を説明した。

今作は三島監督にとって初のドキュメンタリー。ただ、作品の中で使われている女性の泣き声は女優松本まりか(38)が演じている。

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