■希望と再生のヒューマンエンターテインメント「Believe−君にかける橋−」
本作は、脚本家の井上由美子や監督の常廣丈太ら、木村主演ドラマ「BG〜身辺警護人〜」(2018年、2020年)チームが再集結して制作するテレビ朝日開局65周年記念作品。橋づくりに情熱を燃やす設計者が、わけあって刑務所に収容されてしまい、希望と再生の道を模索していくサスペンスかつヒューマンエンターテインメント。
木村が主人公の大手ゼネコン「帝和建設」土木設計部部長の狩山陸を、一ノ瀬が狩山の部下・南雲大樹を、小日向が同社の社長・磯田典孝を、岩谷が同社の常務・桑原誠を演じ、竹内涼真、山本舞香、北大路欣也、上川隆也、斎藤工、天海祐希らが出演。MAN WITH A MISSIONの「I’ll be there」が主題歌となっている。
■小日向文世“磯田”の指示で動いていた岩谷健司“桑原”、微妙な関係性があらわに
「帝和建設」では、逃走を続ける狩山の件で役員らが社長の磯田(小日向)に詰め寄っていた。役員らは龍神大橋崩落事故には「公にできない事情があることぐらい察している」と語り、社長の本音を問う。しかし常務の桑原(岩谷)が、社長は官僚出身で土建屋の自分たちを信用する気などないと漏らす。キャリア官僚から社長になった桑原と、土建屋として帝和建設で過ごしてきた桑原に、今まで見えなかった壁を感じた瞬間だ。
さらに狩山と坂東(北大路)が会っているという情報をつかんだ桑原は、坂東に事故の真相を公にしないように脅しとも思えるビジネスの話をする。狩山と自分の知る事実を明らかしようとしていた坂東だったが、会社を守るためにその決意を覆さずにはいられなかった。
■一ノ瀬颯“南雲”「裏切り者は俺なんだ」、自責の念にかられる
転落事故でケガを負った南雲(一ノ瀬)の病室に、狩山の妻・玲子(天海)が訪れた。狩山に証拠のSSDを渡せなかったことを悔やんでいるのか、南雲はそっけない態度をとり、しかもちょいギレ。玲子が逃走する狩山への思いを語っているときの南雲の表情が虚ろだ。玲子からの手みやげのゼリーを「いらない」と言いながら、爆食いする南雲からやるせない気持ちが伝わってくる。
婚約者の絵里菜(山本)が、何も知らない南雲に重要な証拠を預けた狩山がひどい…と言うと、南雲は「違う。俺は知ってた」とつぶやく。さらに「裏切り者は俺なんだ」と、悔やんでも悔やみきれない、つらそうな表情を見せる。そこで事故を仕組んだ若松(竹内)との回想シーンへ。「手付金だよ」という常務・桑原の横で、封筒を若松に渡す南雲がいた。
■一ノ瀬颯“南雲”の裏切りに「信じられない」「憎みきれない」の声
常務の桑原が悪の根源だったのか…視聴者からも「若松さんは桑原常務から裏金を…」「桑原お前もかー」「磯部社長が指示って言うけど、桑原常務と榛名都知事が繋がってるんじゃないかな?」「やっぱり桑原常務か…」などの声があがる。
さらに狩山を裏切っていた南雲に「手付金渡したの南雲だったのかよ…」「まさかの南雲くんの裏切りが信じられない」「重大な証拠託されてプレッシャーだったよね…って多少なりとも同情した気持ちを返して欲しい」「若い社員が社長や常務の命令に背くのは難しい。その立場で狩山さんから信頼され、証拠を託されたんだね。これまでの南雲さんの言動を思い返すと憎みきれない」などと驚愕と同情の声があがり反響を呼んでいる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部