◆一ノ瀬ワタル、過酷な修行時代を回顧
この日、18年前に住み込みで修行していた思い出の地・タイを訪れた一ノ瀬。当時、沖縄の真樹ジムオキナワで内弟子をしていた際に勧められ「苦労の先に何か得られるものがあるんじゃないか。何かを得られるまでは絶対に帰ってこないというか、ほぼほぼ生きて帰るつもりもなかった」という覚悟を持って足を踏み入れた場所だと話した。しかし、現地での生活は想像以上に過酷で、虫の浮く水で体を洗い、足りない食事を補うため、ジャングルで捕獲した野生動物を「煮込んでた。ジャングルで捕ってきたものを。煮込めばなんでも食えた。だから、鳥とか捕まえたら自分たちで羽むしって、内臓洗って食ってた」と口に。さらに「ビーチサンダル買えなかったから、俺、裸足で歩いてた」といい「当時の娯楽は、日本語に飢えてたっすね。それこそタイ語の辞書とか持っていったっすけど、それを読むのも楽しかった」と振り返った。
◆一ノ瀬ワタル、思い出の地で涙
また、一ノ瀬は「俺みたいな奴が何かを得られるにはそれぐらいやらないと絶対何かを得られない。だから苦労を求めてた。それを乗り越えないと、何も得られないと思って。行くも地獄行かぬも地獄なら、行く地獄(を選ぶ)ぐらいの感じ」と過酷な生活に身を投じた思いを明かし、最後は修行に幕を下ろした最後の舞台である、ムエタイ2大聖地の1つであるスタジアムへ。当時と変わらない壁に描かれた絵の前で「ここで写真撮った」と呟くと、溢れる感情を堪えきれず、手で顔を覆い嗚咽を漏らした。
そして「あの時は、俺は命の比重がすごく軽かったっすけど、でもめちゃくちゃ重く生きた場所」とタイでの修行時代を回顧。「マジで、マジで辛かったっすけど、感謝しかない。本当に良い経験をさせてもらったし、本当にみんな俺を支えてくれたですし、この人たちの優しさの上に、今俺は生きてる」と晴れやかな笑顔で語った。(modelpress編集部)
情報:日本テレビ
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