ロバート・キャンベル氏 物議醸したパリ五輪開会式を評価「これは革命的」「大変面白かった」

 東京大学名誉教授のロバート・キャンベル氏が30日、TOKYO MXの情報番組「バラいろダンディ」に出演。物議を醸しているパリ五輪の開会式についてコメントした。

 開会式では、王妃マリー・アントワネットの〝生首演出〟をはじめドラッグクイーンや性的マイノリティーの歌手らがパフォーマンスした場面が議論を呼んでいる。さらにレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をモチーフにしたと一部から批判を浴びる事態に。開会式の芸術監督を務めたトマ・ジョリー氏は「オリンポスの神々に関連付けた異教徒の祭りを開くというアイデアだった」とキリスト教との関連を否定した。

 キャンベル氏は開会式について「すごい斬新だった」と感想を述べた。マリ系フランス人のアヤ・ナカムラのパフォーマンスについて「式典では絶対に歌わせてはいけないということを極右の人たちはすごく(選挙の)論点にしていた。フタを開けてみると、フランスを守る殿堂から登場させた。しかも、その歌がアラビア語とかフランス人の若い子たちが使ってるラップ調の言葉が盛り込まれている。後半になると楽団が一緒に歌ったりする」と解説。

 そのうえで「フランスという国がアヤ・ナカムラのような人だよという他者性を全面に打ち出していく。これは革命的。オリンピックの中でここまで恐れずに、絶対に反対が出ることが分かったうえで他者性、多様性、包摂的な社会をうたう。それは大変面白かった」と評価していた。

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