日本文学研究者のロバート・キャンベル氏が26日放送のTOKYO MX「バラいろダンディ」(月〜金・後9時)に生出演。ドジャース・大谷翔平投手(29)が日本時間26日、本拠地でのエンゼルスとのオープン戦を前に、水原一平元通訳の解雇騒動を受けて会見を行い、声明を発表。11分の中で「僕自身も信頼していた方の過ちを悲しく、ショックですし、今はそう感じています」などと思いを明かし、賭博や送金への関与を完全否定したことについて、私見を述べた。
この件について、「僕は(大谷の会見の)通訳の英訳をすべて読みましたが、一つ言いたいことは英訳がすごく適切で的確で、すごくスムーズでした。水原氏の通訳を何度か見たことがあるんですが、倍くらい丁寧ですね」と、まず会見で通訳したドジャース編成部選手育成・能力開発主任のウィル・アイアトン氏の英語力を評価したキャンベル氏。
その上で「送金の仕組みの話で言うと、日本流だと、普通預金にたくさんオカネがあって、いろいろ二人三脚でやっていた一平さんが暗証番号も持っていたはおかしくないよねってのが我々の感覚としてはある」と前置きした上で「アメリカのオカネの感覚、どこに預けて、どうするかってことから考えると、普通預金にまず600万ドルは入れない。金利のことを考えても、常に運用していて、金融商品に変えて、換金性の高いものとそうじゃないものに変えて、リスクヘッジしながらやっている」と分析。
「だから、大きな分母の中から、500万ドルそのものがなくなっていて、気づかないということは分かるんですけど、あの金額で普通預金にすぐに送金できるような形になるというのは、すごく考えにくいです」と続け、「(大谷に)会計士がいたり、ファイナンシャルアドバイザーがいたり、いくつかの扉があって調整をしないと、あの金額は数か月の間に動かせないんじゃないかな」と疑問を呈してた。