ウクライナの詩人、オスタップ・スリヴィンスキーさん(45)は、ロシアの侵略による戦禍の中で、避難する人たちなどから話を聞いた。その生々しい証言を集めた「戦争
「戦争
スリヴィンスキーさんはこの日、学生らを前に、同書の一部をウクライナ語で朗読。学生たちとの対話で「沈黙して言葉を使わなければ、見たものは表現できず、侵略者を罰することもできない」と語りかけ、「この本が日本で新たな対話のきっかけになっていることを目の当たりにし、感謝している」と述べた。
本の邦訳を担当した日本文学研究者で早大特命教授のロバート・キャンベルさんも登壇した。
作家の村上春樹さんから寄せられた「戦争はもちろんどこまでも残酷なものであり、どこまでも悲惨なものなのだけど、ここに集められた、まさに戦火の下にある人々の語る『戦争に関する言葉』たちが実に美しく、優れた詩のように率直であることに驚かされ、心を打たれました」とのメッセージも、会場で披露された。