■レオナルド・ディカプリオ×ブラッド・ピットの豪華共演
舞台は、1969年のハリウッド黄金時代。レオナルド・ディカプリオは、テレビ俳優としての人気のピークを過ぎた中堅俳優のリック・ダルトンを、ブラッド・ピットは、リック専属のスタントマン兼付き人のクリフ・ブースを演じる。
テレビから映画へとエンターテイメントが移り変わっていく中で、リックにあるのは、昔のヒットドラマ西部劇「賞金稼ぎの掟」での実績のみ。クリフに新しい仕事を回すこともできないまま、クリフに愚痴を聞いてもらう日々を送っていた。
なんとか立ち直ろうと、若手が主役を務める西部劇に敵役として出演したり、イタリアの西部劇映画に挑戦するなどして、次第に自信を取り戻していくリック。そんな中、リックの豪邸の隣に住む新鋭映画監督ロマン・ポランスキー邸に、とある陰謀の魔の手が迫る。リックとクリフは偶然の重なりから事件に巻き込まれていく。
■映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の見どころ
リックとクリフという人物の関係を描きつつ、1969年のアメリカで実際に起きた有名な殺人事件と絶妙に関わり合いながら物語が進む本作。フィクションとリアルを混ぜる緻密な構成と独特のユーモアは、タランティーノ監督ならではだ。
そして、見どころは何と言っても、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの共演。
90年代からスターとして活躍してきたキャリアはもちろん、2015年に「レヴェナント:蘇えりし者」で初のアカデミー賞主演男優賞に輝いたレオナルド・ディカプリオと、自身の映画製作会社Plan Bでプロデューサーとしても成功を収めたブラッド・ピットという、最前線に立ち続けている今のふたりだからこその奥深い表現力と存在感を味わうことができる。
アルコール依存症気味でキレやすいリックと、彼を献身的に支えるマイペースでドライなクリフという対照的なバディを、魅力たっぷりに演じている。
また、シャロン・テート役に「スーサイド・スクワッド」のマーゴット・ロビー、リックをイタリア西部劇に誘うエージェント・マーヴィンにアル・パチーノなど、脇を支える俳優陣も豪華。
細かいオマージュも盛りだくさんで、タランティーノ監督の映画愛が結実した「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」はdTVで配信中だ。