前シーズンから引き続き、藤村享平、大九明子が参加。さらに、二ノ宮、内山拓也、松本優作、近藤啓介、阪元裕吾、淺雄といった若手監督たちが集まり、それぞれが脚本も担当。1話につき2つのエピソード、全9話・18エピソードが制作される。
ラブホテルの一室で夫の買い出しを待っていた妻の元に、隣室で男に暴力を振るわれたと言う女性が駆け込んでくる騒動を描く「再見、生活費」では、何も知らず部屋に戻ってくる夫・治役を瀬戸康史、見知らぬ客人にパニックになるも、力になるべく寄り添う妻・杏子役を瀧内公美、助けを求める女性・リン役を三村朱里が演じる。治とリンのまさかの関係が明らかになり、物語は波乱の展開に。また全編に渡ってGoProで撮影された映像にも注目だ。
ある日、学生時代からの先輩にラブホテルに呼び出され、心の傷を理由にある決心を打ち明けられた男が、それを必死に止めようとする姿を描いた「愛しき隣人」では、先輩のヤス役を酒向芳、彼と向き合うテツ役を光石研が演じる。果たしてある決心の行方は!? 酒向と光石の息の詰まる熱演から目が離せない。
初めてラブホテルに来たものの、勝手が分からないカップルの奮闘を描いた「フロント9番」では、初めて来たことを彼女に悟られまいとなんでも知ったかぶる彼氏・ひろし役を金子大地、ウブな彼女・ミサ役を片山友希、ホテルスタッフを中村無何有が演じる。ひろしが盗まれまいと愛用の自転車を室内に持ち込んだことにより、ホテルスタッフと一触即発の大ピンチに!?
新作の稽古(けいこ)をラブホテルで行うという落語家。なんとしても師匠の新作を聴きたい弟子が隣室のカップルまでをも巻き込みながら苦闘する姿を描く「十八番」では、弟子の柳風亭どん輔役を櫻井健人、師匠である柳風亭晩乃輔役を大鷹明良、隣室のマサオ役を芹澤興人、同じく隣室のムツミ役を成嶋瞳子が演じる。どん輔が迎えるまさかのフィナーレは圧巻だ。
「再見、生活費」と「愛しき隣人」を手がけた内山監督は「考え抜いたのは、悲喜こもごもの”人間讃歌”を描こうということでした」と自身の考えを明かし、「現場にも笑いと感動があって、まさに”人間讃歌”のような撮影でした」と充実の撮影を振り返った。「フロント9番」と「十八番」を手がけた近藤監督は「変な気持ちになるドラマができました」と物語を説明しつつ、「両方、たいへんミクロな愛の瞬間みたいなものが描かれていると思います。ぜひ笑ってご覧ください」とアピールしている。