東宝は8日、一部公演を中止していたミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」(東京・帝国劇場)の公演中止期間を延長することを公式サイトで発表した。初日6日から8日まで計4公演に加え、10、11日の3公演も中止する。
サイトでは「2月10日からの公演実施に向けて一同鋭意舞台稽古に取り組んで参りましたが、スタッフ・キャストの安全確保に努めながらの準備に更なる時間を要し、誠に苦渋の決断ではございますが、2月10日(土)、11日(日)の3公演も中止とさせていただき、2月12日(月・祝)の公演より上演させていただきます」と報告。
「ご観劇を楽しみにお待ちいただいたお客様に対しては中止期間の延長を誠に申し訳なく存じますとともに、ご案内がご観劇日の直前となりましたことにも衷心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、「弊社といたしましては、弊社の本公演製作の見通しの甘さ、製作体制の不行き届きにより、お客様に多大なるご迷惑をお掛けしたこの度の事態を重く受け止め、再びこのようなことを引き起こさないようその対策を徹底して参る所存です」とコメントした。
同ミュージカルを巡っては、初日公演2日前の4日、「万全の状態で公演をお届けすることが難しいため」として計4公演の中止を発表。シリーズ累計1億2000万部を誇り世界的人気のある荒木飛呂彦氏の漫画が原作なだけに、漫画、ミュージカル、出演者それぞれの立場のファンから悲痛な声が上がり、X(旧ツイッター)で「#準備不足」がトレンドワード入りした。
6日には「お詫びとお知らせ」とする文書を掲載。中止された公演初日予定の6日から8日まで計4公演のチケット購入者に対し、チケット代金を払い戻すだけでなく、中止発表以前に手配済の交通費と宿泊費のキャンセル料、キャンセルできなかった場合は交通費と1公演日につき1泊分の宿泊費を支払うと発表した。