この日のオープニングで番組から視聴者に投げかけられた生投票のテーマは「あなたは高い所が好きですか?」。これにマツコは「あのね、好きなんだけど…。最近なんか…なんていうんだろうな。命…を感じるようになってきた…」とどこか寂しげな表情を浮かべた。
番組MCを務める大島由香里アナウンサー(39)が思わず「命…」と繰り返し、マツコが「うん。若いころは全然平気だったんだけど、年を取れば取るほど…」と言いかけたところで、同じく月曜コメンテーターを務める株式トレーダーでタレントの若林史江(46)が「怖くなるよね」と即座に合いの手。これにも「うん」と答えたマツコは「なんだろうね、あれ」と年齢とともに訪れる不思議な変化に首をひねった。
そして、改めて大島アナからどういう恐怖なのかを問われると「なんだろ。信用できなくなってきた、いろんなものを。昔は全然(そうじゃなかった)。だから例えば網の上とか、ああいう…。ジェットコースターも最近ちょっと」と答え、東京タワーなどにある床の一部がガラス張りになっている場所についても「ああいうのももう絶対無理。ガラス張りとか」と続けた。
「でも、この間、どっかでガラス張りのさ、橋が落ちたじゃない。どっか。海外で。で、上に乗ってた人、死んじゃったのよ」と最近見た海外ニュースも明かし「えー!」「知らない!」との共演者の声に「だからやっぱり“完全”なんてないのよ、この世に」とキッパリ。「でも、それ言い出したらなんにもできないけどさ」と肩を落とした。
その後、番組終盤恒例の「一緒にやっつけ晩ごはん!」のコーナーで視聴者から「若いころはどうもなかったのに、年を取ると怖くなるというのは、ホルモンのせいらしいです」という声が届くと、マツコは「あぁ、そうなんだ…」とどこか納得の表情。「恐怖を消してくれるホルモンというのがあり、年を取るとそのホルモンが出なくなるので、怖く感じるようになるらしいです」とその視聴者の言葉が続くと、マツコは「へぇ〜っ!」と激しく納得した。
「若いころ無茶できるのはホルモンのおかげなのね」「なんか悲しくなってくるね、ホント。ホルモンって怖い、ホント」とマツコ。「性欲もなくなるしね。なんか食欲もなくなってきた、最近。50ぐらいからもう本っ当に。なんか凄い。人間って“このままガタが来て死んでいくのね”ってのが分かるようになってくるわよ、50過ぎると」と遠い目をし、おなかがすいた時に食べるものも「なんでもいいよね、もうね…」と最後まで寂しそうだった。