ポストコロナ初の花見シーズン間近! 物価高の影響で財布のひもは依然堅く

 日本気象協会が13日午後1時に発表した全国各地の桜の開花予想は東京3月21日、大阪3月23日、名古屋3月20日、福岡3月20日、仙台、3月31日。昨年5月の新型コロナウイルス感染症の5類移行後、初の花見シーズンへ多くの地域がいよいよカウントダウンに入った。

 調査会社インテージ(東京都千代田区)では13日、2024年の花見に関する意識・行動調査の結果を公開した。今回の調査は全国の15〜79歳の男女2500人を対象に、2月15日から5日間、実施された。

 最初の質問として、花見への参加を「予定している」もしくは「するかもしれない」と答えた人の割合は34.5%で前年比3.2ポイント増。コロナ禍が暗い影を落としていた2021年に比べると12.8ポイント増えた。

 花見への参加を「予定してる」「するかもしれない」と答えた人の花見に使う予算は、6872円で、前年の6935円から微減。「ポストコロナ」から連想される解放感といったイメージとは逆の結果になった。

 その要因は物価高。「物価高や円安の影響」について尋ねた質問では「かなり影響する」(11.7%)「やや影響する」(46.1%)と答えた人が57.8%と過半数を占めた。

 厚生労働省が3月7日に発表した2024年1月の毎月勤労統計調査(速報)によると、1人当たりの賃金は物価を考慮に入れた実質で前年同月比0.6%減った。実質賃金のマイナスはこれで22カ月連続となり、賃金の上昇が物価高に追い付かない状況は依然、続いている。インテージが調査した家庭での食材費に関する質問でも「増えた」と答えた人が昨年11月の62.7%から77.7%に増加。物価高が遊興費支出への足かせとなっている。

 

 

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