ポケモンが工芸作品に…「リザードン」は信楽焼の壺、「イーブイ」は進化形を金属工芸で表現

 人気ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場する「ポケモン」をテーマにした工芸作品展「ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―」(読売新聞社など協力)が30日、滋賀県守山市の佐川美術館で開幕した。若手から人間国宝まで20人の工芸作家が手がけた木工や金工、染織などの作品約80点が展示され、初日から家族連れらでにぎわった。6月9日まで。

 同展は昨年3〜6月、金沢市の国立工芸館で初めて開催され、約9万5000人が来場する人気だった。昨年7月〜今年1月には、米・ロサンゼルスでも巡回展が開かれ大きな話題を集めた。今年から国内各地での巡回展を予定しており、滋賀会場が1回目となる。

 会場には、甲賀市の陶芸家・桝本佳子さんが手がけた荒々しく炎を吐く「リザードン」をモチーフにしたつぼのほか、七色の翼をもつ「ホウオウ」を精巧に表現した木工作品や「イーブイ」の進化をテーマにした金属工芸、ポケモンを描いた友禅の着物などバラエティーに富んだ作品が並ぶ。岡山県真庭市から訪れた小学2年の児童(8)は「どの作品も迫力があって、見ていて楽しかった」と喜んでいた。

 佐川美術館の藤井康憲学芸員は「幅広い世代に親しまれているポケモンを通じて多くの人に長年培われてきた日本の工芸の精密さや美しさを味わってほしい」と来場を呼びかけた。

 午前9時半〜午後5時。会期中は月曜日と4月30日、5月7日が休館(4月29日と5月6日は開館)。同館のホームページで事前予約が必要で、一般1300円、高大生900円、中学生以下無料。問い合わせは同館(077・585・7800)。

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