■ボーイッシュなショートで、原作キャラを再現!
原泰久の人気コミックを実写映画化し、山崎賢人演じる孤児の少年・信が“天下の大将軍”を目指していく姿が描かれる「キングダム」シリーズ。橋本が演じるのは、山民族の末裔で、フクロウの被り物をした河了貂。少し幼い見た目にボーイッシュなショートヘア。それまで橋本が得意としてきた美少女キャラクターとは対照的な少年のような雰囲気は、原作の河了貂の魅力を見事に再現。前作公開時には原作ファンからも好評を集めた。
『キングダム2』では前作から半年後、原作における「蛇甘平原の戦い」が描かれる。隣国の魏が秦国に進行を開始し、歩兵として戦に向かうことになる信。その道中に出会った尾兄弟(岡山天音、三浦貴大)と伍長の澤圭(濱津隆之)、そして羌瘣(清野菜名)と“最弱の伍”を組み、天下の大将軍になるための初陣へと挑んでいく。
前作では信と嬴政(えいせい・吉沢亮)に出会い、仲間として共に行動するようになった河了貂。山の民に会いにいくシーンでは通訳をする聡明な一面をのぞかせたり、戦いに臨んでは敵の追撃に怯みながらも吹き矢を駆使して果敢に挑む。そして強敵を前に屈しそうになる信に発破をかける一幕も。今作ではどんな活躍を見せてくれるのか、劇場の大スクリーンでその圧巻のスケールと共に注目してほしい。
■『バイオレンスアクション』では、ピンクボブの“殺し屋”に!
一方、主演を務めた『バイオレンスアクション』で橋本が演じるのは、昼は日商簿記検定2級合格を目指す専門学生で、夜は躊躇なくターゲットを撃破する“殺し屋”という役どころだ。
簿記の勉強に勤しみ、休み時間には友だちと大好きなBLの話で盛り上がる専門学生の菊野ケイは、学校帰りのバスで代金を立て替えてくれた男性に心惹かれる。そんな一見すると普通の学生であるケイだが、そのバイト先は“殺し屋”。ある時舞い込んできた依頼のターゲットは、なんとバスで出会ったヤクザの金庫番、テラノ(杉野遥亮)だった。やがてケイたちは関東最大のヤクザの内部抗争に巻き込まれていくことに。
「キングダム」でのボーイッシュな風貌から打って変わり、ピンクボブでゆるふわガーリーな風貌を披露した橋本。それでも橋本自身「いままでで一番動いた作品」と語るほど、劇中では様々なタイプのアクションシーンに挑戦している。ワイヤーで壁を駆け上がってキックを決めたり、二丁拳銃を携えた壮絶なガンアクションなど、アクション女優としての開眼ぶりを思う存分堪能することができる。
是枝裕和監督の『奇跡』(11)で女優デビューを果たしてから11年。大ブレイクを経て、コメディからサスペンスまで幅広いジャンルの映画、ドラマに挑んできた橋本は、舞台版「千と千尋の神隠し」でダブル主演を務めたことを契機にさらなる飛躍を迎えようとしている。いずれも見応え十分の『キングダム2 遥かなる大地へ』と『バイオレンスアクション』を通し、橋本環奈の変幻自在な魅力を味わってほしい。
文/久保田 和馬