パラレルシンガー七海うらら初単独公演 素顔も公開で観客熱狂「みなさんのおかげで今がある」

リアルとバーチャルの2世界で活動する“パラレルシンガー”七海うららが4日、東京・渋谷のSpotify O−WESTで初単独公演「Parallel Shーw」を行った。

普段は顔出しせずに活動しているが、この日はほとんどの楽曲をリアルな姿で熱唱。バックビジョンに写る2次元の姿と共演する場面もあるなど、“パラレル”な魅力が詰まったライブで観客を楽しませた。終盤には今冬の初EP発売、来春の東京、大阪での単独公演開催も発表した。

冒頭は二次元の姿で登場した。沸き立つ観客を前に1曲目の「Luv Rendezvous」のイントロが流れると、等身大の七海がステージに舞い降りた。「今日は来てくださって本当にありがとうございます!」。客席へ向けた逆光のライトで影を作ったが、角度によって時折、素顔が垣間見える。ファンからは「かわいい!」と声が飛び、「ふふっ」と笑みをこぼす場面もあった。

記念すべき初単独公演。七海は「1人でも多くの方に歌を届けていきたいと思った時に、みなさん1人1人の応援が私の力になります」と語り「いろんな声があったりもしますけど、自分をさらけ出して、みなさんの人生に寄り添って、私も後悔のないように過ごしていきたいので。これから目指すもっと上の世界に、みなさんついてきてくれますか?」と呼びかけた。

大声援で応える客席を前に、5月リリースのメジャーデビュー曲「ダイヤノカガヤキ」や最新曲「Seventh Heaven」をはじめ、UNISON SQUARE GARDENの楽曲「オリオンをなぞる」などカバー曲も含めた14曲を熱唱。6月リリースの「Trigger」などは、画面に映る2次元の自身と共存する形で披露し、会場を沸き立たせた。

MCではデビュー前のOL時代に患った、乳がんでの闘病生活も振り返り「私は闘病生活で価値観が変わりました。数年前はこんなに大勢の方の前で歌うなんて考えられないことでした。みなさんのおかげで今があることをかみしめながら頑張っていきます」と感謝も口にした。

アンコールでは「くそデカ告知です!」と今冬の初EP発売、来春の東京、大阪での単独公演開催も発表した。地元関西での公演決定に「大阪やで!」と喜びを爆発させ「大げさかもしれないですが、みなさんの一言一言が本当に世界を変えていけると思っています。今の世の中は暗い話が広がっていくこともありますが、私はプラスのパワーを発信していきたい。私が入院中に好きな音楽を聞いて痛みが緩和されたように、音楽、エンタメにはそういう力があると思っています。今度は私が救う番になりたいです。これからもみなさんついてきてください」と力を込めた。

最後は初のオリジナル曲として発表した「あたしワールド」で締めた。「厳しい世界であることは理解していますが、もっともっと大きなステージでみなさんと同じ時間を共有したいなと思っています。またお会いできる時に元気な姿で笑顔を見せにきてください。よろしくお願いします」。普段はあまりみせない“リアル”な笑顔をライトの奥で浮かべながら、静かにステージを終えた。【松尾幸之介】

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