お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーが18日、TBSラジオ「バービーとおしんり研究所」(火曜・後9時半)に出演し、12日に急死したryuchellさん(享年27)を追悼した。ryuchellさんは7月のマンスリーパートナーを担当していた。
6月末に今月4日、11日放送分を収録。この日の放送は、当初13日午前に収録予定だったが、悲報を受け、16日夜に収録日が変更された。
バービーは「みんなが想像していなかったことに、今、なってしまっています。3回目の収録を果たすことができず、今、こうやってお話しするような形になっています」と説明。「大丈夫じゃないかもしれないんだよね、たぶん。まだ正直、悲しいという感情が湧き出ていなくって。あの時から時が止まったままっていうか。正直、私はまだ信じていません。現実を受け止めていません。どういう気持ちで話していいのかなって、自分も分かっていない」と率直な心境を語った。
「感情を整理できていないというか、整理できることはないんだろうなと思いながらも、なぜか勝手に使命感を感じてしまって『しゃべらせてほしい』とスタッフさんにお願いしちゃった」と経緯を説明。「最後のryuchellの声を届けた番組。すごくシンパシーを感じているんです。私だけかと思ったけど、たぶんryuchellも感じていてくれたんじゃないかなって思っています」と話した。
思い出を振り返りながら、「多様性とか自己肯定感とか急に社会に持てはやされて、神輿(みこし)に担がれるまま、時代の寵児(ちょうじ)になったなって。全部担ってくれた、担がれてくれたんだよね。みんな頼りましたよね、あなたに。(私は)神輿担がれるのしんどいかもと思って、あまり担がれないように心がけたこともあったけど、ryuchellは違うよね、責任感が強いからね。全文担ってくれたんだよね」。
人一倍強い責任感と、優しい人柄に触れて「『救われました』『元気が出ます』『悩んでいるから助けて』とか、応援してくれている方々の声が一番、ryuchellの心に届いていたんじゃないかな。全部受け止めて、答えようと必死に動いていた姿、陰から見ていて『そこまでやるの?』と正直大尊敬ですよ」。あまりにも突然の別れに「3週目、4週目、もっと深い話をしたかった」と惜しんだ。
昨年、ryuchellとラジオパーソナリティーを務めたドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダがゲスト出演した。