◆セイタ(日本合宿11位/16歳)
多くの参加者たちが“ベストフレンド”に選んだ、心優しい性格のセイタの選曲はStray Kidsの「CASE 143」。練習ではできることが、本番になるとプレッシャーを感じて思いどおりできなくなってしまい、どんどん自信をなくしてしまっていた。
しかし、トレーナーから「良いエネルギーがある。自信さえ持てればステージでうまくいく」と激励され、改めて「自信を持つこと」を意識。自分自身と向き合ったセイタは、「自分が今まで練習してきた事実を信じること。自分自身を信じること。そして楽しむこと」を心に決め、本番のステージに上がった。
軽快なリズムに乗ったセイタは次々と表情を変え、豊かな表現力を発揮。満面の笑みを見せたかと思えば、鋭い眼差しに豹変。軽快なダンスと表情の変化が魅力的なパフォーマンスを披露した。
J.Y. Park氏は「歌は不安定です。一番大きな問題は、歌うときに息が切れること。話すときも息を止めて話すことが多い」と指摘。「でも、その慎重な性格のおかげで、仲間がセイタくんを頼っていることを知っているので、悪いことだとは言えない。もう少し気持ちを楽にして、話をしたりパフォーマンスをしてみるといい」と、歌唱の成長のためのアドバイスを送った。
続けて「ダンスは本当に良くなりました。軽く飛び回っているようでした。さらに感情表現の幅が広かったのが、驚くほどの成長でした」と絶賛され、キューブを獲得。セイタがパフォーマンス後即時にキューブを獲得したのは初となった。
◆エイジ(日本合宿4位/16歳)
J.Y. Park氏に「エース候補」と評されたエイジの選曲は、Rainの「How to Run From the Sun」。J.Y. Park氏は一つだけ心配な点として、この曲に必要不可欠な「歌=感情表現」をあげた。歌の実力不足を実感していたエイジは、個人練習で音程と発声練習に励む。しかし、ボーカルレッスンで「歌詞の感情が入ってない!まねして強く歌うだけじゃダメ」と指摘されてしまう。
自身の性格を「感情や表情が豊かでもなく、他の参加者に心配をかけたくないから本音もあまり話せない」と、1人で壁にぶつかり悩んでしまうエイジ。だが、ここで自分の殻を打ち破り、ハルにアドバイスを求めた。ハルの丁寧なアドバイスに耳を傾け、感情表現のコツをつかんでいったエイジは、“自分の感情”を込めて曲を完成させていく。
本番では、J.Y. Park氏お墨付きのダンスに加え、感情のこもった歌声と表情で圧巻のパフォーマンスを披露。会場は感嘆の声と拍手に包まれた。
J.Y. Park氏は「歌がとても良くなりました。以前と比べると本当に驚きました。この期間で歌がこれだけ伸びたということは、今後立派なアーティストになる可能性が高いと思います」と賛辞。一転、「歌に感情を込めすぎて、ダンスの実力が出ていなかった」とダンスへの指摘が飛び出すと思いきや「でも、歌が終わった瞬間、本来の実力でダンスを踊っていました。(日本合宿で)ダンス1位だったことを思い出しました」と笑顔で絶賛し、キューブを授けた。
◆タイガ(日本合宿7位/18歳)
“ジャイアントベイビー”ことタイガはStray Kidsの「MIROH」を選曲。J.Y. Park氏はこのステージで「“自分の特別さ”を証明して見せてほしい」と期待を寄せた。パフォーマンス前、JYP練習生期間でつらかったことを聞かれたタイガは「自分へのプレッシャーやプライドが大きくなっていって、自分らしさを見失っていた」と話す。
自らの足りない部分を認識し、それを克服するための練習方法を自分で考えて実践していく。しかしダンス・歌ともに「余裕をもって、ゆっくりと」という指摘を受け続ける。壁にぶち当たったタイガは「何が正解かわからない…」と本音をこぼしつつも、「自分の練習の成果をJ.Y. Parkさんの前で披露できたら、それで十分」と、悔いのないステージにすることを誓った。
本番では、タイガの心境を表現しているような歌詞の「MIROH」を、自身の不安を吹き飛ばすようなダンスと歌声を披露。清々しい表情も見てとれ、切実な想いが伝わる渾身のパフォーマンスを見せた。
J.Y. Park氏は「練習生期間が長いこともあり、タイガくんのことは応援する気持ちが大きいです。プレッシャーも想像できます」と切り出すと、「チームミッションで改善された課題が、また個人ミッションになると出てきます」と、克服したはずの課題がまた出てきたことを指摘。
続けて、「ダンスのラインが見えない。速度が遅い。歌がまだ不安定でもどかしい」「練習期間が長いにもかかわらず、練習不足に見えることが歯がゆい」と厳しい評価を続ける。「心か、方法か。何かが変わらないといけない。これを見つければ良い変化が見えると思う。1人で解決しようとせずに、周りに助けを求めてください」とアドバイス。タイガはキューブ獲得には至らなかった。
◆トモヤ(日本合宿1位/17歳)
優れたスター性と実力、周りの参加者を気遣う心も持つ日本合宿1位のトモヤ。楽曲は、J.Y. Park氏の「Who’s your mama?(feat. Jessi)」を選んだ。明るく元気な性格、“自分らしさ”を見せるために練習を重ねるが、初回の練習ではボーカルトレーナーから「発音が崩れてリズムが活きてない。表現力が伝わってこない」との指摘を受ける。難しいリズムに苦戦し、ダンスでもミスが出てしまい、表情管理ができなくなってしまう。
時間に追われ、焦りを感じるトモヤは、一旦初心に帰り、J.Y. Park氏のパフォーマンス動画を見て研究。独特のグルーヴ感を出すために“基礎”に立ち返って練習を積み重ねていき、本番のステージへ挑んだ。
練習で苦戦していたのが嘘のように、冒頭のオリジナル振付から一気にトモヤの世界観に引き込んだ。心から楽しんでいる余裕が感じられ、いたずらっ子の魅力も存分に発揮された圧巻のパフォーマンスに、J.Y. Park氏は終始、声を出して笑った。
開口一番、「これはオーディションのステージじゃなかったです。公演みたいです!」と絶賛したJ.Y. Park氏は、すぐさま「来てください!」と呼び寄せ、キューブを授ける。
「スター性を持っている人は、自分にスター性があることに気づいています。練習をすこし疎かにしても、自分のスター性でカバーできると思っていますが、それがあとで自分の足を引っ張って成長できなくなる」と前置きしたうえで、「トモヤくんはスター性にもあふれていますが、今日は基本のテクニックが上手だったから良いステージだった」と称賛。初心に帰って“基礎練習”を重ねたトモヤにとって、最高の褒め言葉となった。
◆「個人レベルテスト」順位発表
すべての「個人レベルテスト」ステージが終わり、個人順位が発表された。9人の参加者がパフォーマンス後、すぐにキューブを獲得するクオリティの高さを物語った韓国合宿 1st Stage「個人レベルテスト」の順位は以下のとおりとなった。
1位:ユウ
2位:トモヤ
3位:ケン
4位:ユウヒ
5位:ハル
6位:ユウキ
7位:エイジ
8位:ショーン
9位:セイタ
10位:ソウダイ
11位:タイガ
12位:ミラク
日本合宿12位からの“ビリの逆襲”を見せたケンが3位に。日本合宿1位にもかかわらず、基礎練習を重ねて“公演のようなステージ”を見せたトモヤが2位に。そして、“切実な努力”で歌・ダンスともに驚くべき成長を見せた日本合宿8位のユウが、自身初の1位に輝いた。
そして、最下位となったのはミラク。韓国合宿では最下位に2回なると脱落となるため、瀬戸際に立たされた。
2nd Stage「チーム対決」に突入する次回4話は、11月3日午後10時よりHuluで配信開始される。

