視聴率40%のミニシリーズ、大ヒット韓流ドラマなど華麗なラインナップを誇る。ただ残念ながら、その際に話題の中心になったのはキム・ジウォンではなかった。
しかし今回のドラマ『涙の女王』は違う。劇中、クイーンズグループ財閥3世のキャラクターを見事に演じ、ついに全盛期を迎えた。
デビューから14年、ついに
2010年に携帯電話のCMでデビューしたキム・ジウォンは、翌2011年に人気シチュエーションコメディ『ハイキック3〜短足の逆襲』の主演に抜擢されたため、無名時代がほとんどなかった。
その後も『相続者たち』(2013)、『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016)、『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』(2017)、『アスダル年代記』(2019)、『私の解放日誌』(2022)など、有名作品に相次いで出演した。
だが、『ハイキック3』はシリーズのなかで最も低調な成績と話題性のなかで静かに終わり、『相続者たち』はイ・ミンホとパク・シネの韓流人気が爆発した作品と覚えられた。また、『太陽の末裔』はソン・ジュンギとソン・ヘギョが、『サム、マイウェイ』はパク・ソジュンが注目を集めたドラマだった。
2年前の『私の解放日誌』もやはり多くの視聴者は、ソン・ソックがトップ俳優にのし上がった作品として記憶している。
それらの人気ドラマに出演したキム・ジウォンも、もちろん大きな愛を受けたが、その栄光を完全に享受したとはいえない。
しかし『涙の女王』は最初から違った。キム・ジウォンは、クイーンズグループの常務兼クイーンズデパート社長のホン・ヘインに扮して熱演中だ。
現実の韓国最大の財閥家であるサムスンやヒュンダイを連想させる設定で、華麗さとラグジュアリーさを見せているが、その中心にはホン・ヘインと一体化したキム・ジウォンが存在する。おかげでドラマは序盤から見どころがあふれている。
ホン・ヘインは、カリスマ性あふれる絶対君主のような性格で、高慢で優雅な財閥家の女王だが、自分の病を知った後は限りなくもろく、軟弱な姿、繊細な感情を見せる。キム・ジウォンの演技力が光を放っている。その過程でキム・ジウォンとキム・スヒョンのロマンスまで爆発している。
4月7日に放送された『涙の女王』第10話の視聴率は、首都圏世帯基準平均20.9%、最高22.7%、全国世帯基準平均19.0%を記録した。首都圏と全国世帯基準ともに5週間連続で自己最高視聴率を更新し、地上波を含めた全チャンネル同時間帯1位となっている。
歴代tvNドラマの視聴率1位『愛の不時着』を超えるまで、残り2.0%ポイントと迫っている。
グッドデータ社によると、キム・ジウォンはTV-OTTドラマ出演者の話題性部門の1位を守っている。最近、トップ女優やスターだけが担える焼酎「チョウムチョロム」の広告モデルにも抜擢された。
また、“韓国のゴールデングローブ賞”とも呼ばれる第60回「百想芸術大賞授賞式」のノミネートが発表されたなかで、テレビ部門の女性最優秀賞候補にキム・ジウォンの名がなく、大きな議論になるほど高い支持を集めている。
デビューから14年で初めて誰もが認めるトップ女優となったキム・ジウォン。『涙の女王』が彼女にもたらしたものは、限りなく大きい。
(記事提供=OSEN)
◇キム・ジウォン プロフィール
1992年10月19日生まれ。2010年にBIGBANGと共に携帯電話のCMに出演して話題を呼んだ。その後、韓国版『花ざかりの君たちへ』(2012年)、『相続者たち』(2013年)、『私が結婚する理由』(2014年)といったさまざまなドラマに出演。なかでも、2016年に放送されたドラマ『太陽の末裔』では美人軍医ユン・ミョンジュ役を好演し、一層注目を集めることとなった。