テレビ朝日は28日、都内の同局本社で定例社長会見を行い、12日に放送したSMILE―UP.(旧ジャニーズ事務所)創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題をめぐる検証番組「テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証」について言及した。
篠塚浩社長は「いわゆるマスメディアの沈黙や当社と事務所との関わり方を検証した特別番組を今月12日に放送いたしました。検証を通じて浮き彫りになりました反省すべき点、また被害者の方々や有識者から頂いた提言を今後の番組制作にしっかりと生かしてまいります」とコメントした。
今回の検証では、局員ら103人をヒアリング。報道の現場から「ジャニーズへの配慮」「性加害裁判を扱うべきニュースと考えていなかった」という証言があったほか、制作現場から「忖度したことがある」「配慮があったのは事実」との声が上がった。同局としても「幹部が直接事務所と交渉に動くことから、忖度するという局内の空気が醸成された」と認めた。