今月19日に野球の独立リーグのルートインBCリーグ・栃木に投手として入団したお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行(29)が25日、チームの練習に初参加した。最高気温35度の炎天下、満面の笑みでチームに合流。「栃木、日本、世界に元気を与えていきましょう!」とチームメートにあいさつし、全員で「やればできる!」と叫んで練習がスタートした。
ランニングや投内連係を行い、チームメートと徐々に距離を縮めていった高岸。声出しも元気いっぱいで、球場全体に「ナイスボール!」「もう一球!」と、チームメートへの“エール”が響いた。約2時間のプロ初練習終了後、報道陣の取材に対応。「真夏の暑さに負けず、みんなのパッションや熱さを感じました!(練習の手応えは)5億点です!」と笑顔がはじけた。
周囲をたまたま通りかかった人たちも、高岸のプレーに興味津々。栃木市在住で、70代の祖父と散歩に来ていた2歳の男の子は「かっこいい」と応援。その祖父も「実際に見るとやっぱり大きいね。存在感がある」と、最愛の孫とともに練習風景を見守っていた。
現在球団では、19日の入団と同時に、高岸のレプリカユニホームやフェイスタオルなどのグッズを受注販売中。売り上げは現在在籍中でメジャーリーグなどでも活躍した川崎宗則内野手(41)や、かつて所属した巨人の村田修一1軍打撃兼内野守備コーチ(41)を凌ぐ勢いで、球団関係者は「伸びは歴代トップですね」と舌を巻く。
これまで芸人としてのファングッズなどはあったものの、ついに選手としての応援グッズの登場に高岸もニコリ。「うれしいですね。グッズを眺めているだけで元気を与えられるような選手になりたい。僕が登板した時にグッズを身につけた子供たちを見たら、僕も鼓舞されると思います」と力を込めた。