お笑い芸人のチャンス大城(49)が14日放送のTBS系バラエティー番組「水曜日のダウンタウン」(水曜午後10時)に出演し、吃音(きつおん)のお笑い芸人「インたけ」こと、インタレスティングたけしから、“芸人引退ドッキリ”を仕掛けられた。
チャンスがインたけに芸人引退を踏みとどまらせるために語った言葉がX(旧ツイッター)で話題となっている。
チャンスは22年7月放送の同番組内の企画「説教早帰らせ選手権」に登場し、インたけに“説教”していた。その際、インたけの吃音が、意図とは違った形で受け取られ、日本吃音協会からTBSに抗議文が来て話題となった。14日の放送では、インたけが当時の騒動を振り返り「逆にこのしゃべり方で名前も覚えられる」と気丈に語るシーンが放送された。
チャンスとインたけは出会って18年の先輩後輩の間柄。“芸人引退ドッキリ”はナイツ塙宣之の立ち会いの元、行われた。先輩チャンスは後輩インたけの雰囲気から引退を察知したのか、話題を核心から遠ざけていく。それでも、インたけから「1回テレビ出たけど、その後がなくて」などと相談され、「お前がテレビ出ると俺はいじめられるねん、みたいなのがあって」と打ち明けられた。
やり場のない、インたけの気持ちを聞いたチャンスは涙を流し「ダウンタウンさんに1発かましたれって。こんなとんでもない後輩おんねんなって。全国にね、インタレスティングたけしっていう強烈なパンチを、俺はぶちかましたかったんですよ。吃音協会さんとかいろいろ問題はあったけど…でも絶対俺はインたけはやっぱり…強烈なキャラクター」と慰めた。それを聞いたインたけも「チャンスさんがちゃんと止めてくれてうれしかったです」と声を絞り出し、その後ネタばらしとなった。
Xではチャンス大城の言葉に対し「いや〜いい番組だなぁ。涙なしには見られなかった。スタジオ出演者のバランスの取れた、でも魂のこもったコメントにも感動しちゃった」「チャンス大城の芸人としての誇りを持って語りかける場面は屈指の名シーン」「水ダウのインたけ回、神回。ずっと泣いて見てた。笑って観てた。お笑いへのいちずさ、チャンス大城との絆 吃音協会からクレームもらって扱いにくくなったインたけをもう1度番組で扱おうとする水ダウの心意気、企画に対する情熱、お笑いへの愛情。全てが尊くて、本当にあたたかくて、ずっと心にキテた」などと書き込まれていた。