元関脇でタレントに転身した豊ノ島(39)が18日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月〜木曜前8・0)にゲスト出演。現役時代の思い出などを語った。豊ノ島は今月4日に日本相撲協会に退職届を提出。個人事務所「オフィス豊ノ島」を立ち上げ、タレント「豊ノ島」として活動を始めた。
元横綱白鵬(宮城野親方)について「40回ぐらい対戦させてもらったんですけど、2回一応勝っている。周りの人には2回も勝ってるんだって言ってもらえる」としつつ、自身としては「40回対戦して2回しか勝てなかったっていう感覚なんですよ。やっぱりそれだけ強かったんだなって思いますね」とたたえた。2010年の秋場所では14勝1敗で白鵬との優勝決定戦に臨んだが、「うまくさばかれて負けて、夢が覚めた」と振り返った。
また元横綱朝青龍については「強かったですよ」と話し、「荒々しい相撲を取るのに冷静さもあるので。勝負どこがやっぱりずば抜けてましたね」と評した。
さらに外国人力士に苦戦した経験も語った。「相撲の基本は相手の腕の下に手を差す、下手をやるのが基本なんですけど、把瑠都とか、外から上からつかまえにくる、あんなの自分の相撲の習ってきた教科書の中にはないものなので、ああいうの対策が本当に大変でしたね」と明かした。
「一番、自分的に屈辱的だった」取り組みの相手として横綱・照ノ富士の名前を挙げた。「照ノ富士が両脇あけて立ち合い立ってきたんですよ。自分はもろ差し差したいんで、差したんですよ。入るわけですよ、向こうは脇あけてるから。『よし』と思ったんですけど、その瞬間にバッと(両腕を)きめられてそのまま寄り切られたんですけど。そうしたらインタビューで、『差してこいって思いました』って言われたんですよ。自分はもろ差し得意としてやってたのに、それをそんなふうにされて、ちょっと屈辱的だったですね」と話した。