タレント、タモリ(78)が28日放送のNHK「ブラタモリ」(土曜後7・30)に出演。旅のパートナーを務める福岡局の野口葵衣アナウンサー(28)と山口・岩国市の錦帯橋を訪れた。
岩国市出身の作家、宇野千代の詩「幸福は遠くにあるものでも人が運んでくるものでもない。自分の心の中にある」についてタモリが「幸せは遠くにあるものではない」と強調すると、野口アナは「自分の心の中にある」と呼応。「人が運んでくるもんじゃない」と続けるタモリに、野口アナは「ハッ…。きますね」と苦笑していた。
宇野は岩国高女卒後の大正10年、「脂粉の顔」でデビューし上京。作家の尾崎士郎、画家の東郷青児と同せい、結婚を繰り返し、昭和10年の「色ざんげ」や「別れも愉し」「未練」で評価を確立した。
同11年、当時結婚していた作家、北原武夫とともに女性雑誌「スタイル」を創刊。戦後、男の性の妄執を描いた代表作「おはん」を書き継ぎ、32年、野間文芸賞や日本女流文学賞を受けた。
古希を過ぎてからも健筆ぶりを示し、76歳で北原への鎮魂歌「雨の音」を発表。85歳で新聞連載した大河自伝小説「生きて行く私」は、単行本が100万部を超えるベストセラーとなった。

