ジャニーズ事務所の元所属タレントがジャニー喜多川前社長(19年に死去)からの性加害を訴えている問題を受け、同事務所が対応策の1つとして設置された「外部専門家による再発防止特別チーム」の元検事総長で弁護士の林眞琴氏と精神科医の飛鳥井望氏が12日、都内で会見を行った。今後の活動内容などを説明した。
ジャニーズ事務所は5月26日、性加害を訴えている問題を受け、対応策を発表。WBC侍ジャパンのヘッドコーチ白井一幸氏ら3人の「社外取締役の就任」、「心のケア相談窓口の開設」、「外部専門家による再発防止特別チームの設置」の3点を報告していた。「外部専門家による再発防止特別チーム」は林氏、飛鳥井氏と、臨床心理の研究者(氏名非公表)の3人という。
林氏は「本チームは5月28日に第1回の会合を開催し、資料の徴求・検討、ヒアリング対象者の選定を行うなど、その活動を開始しています」と報告。「ジャニーズ事務所から独立した外部の第三者として、ジャニーズ事務所代表であった故ジャニー喜多川氏からの性被害を申告されている方々に寄り添って、直接そのお話をうかがい、また、ジャニーズ事務所の役職員にヒアリングを実施するなどして、ジャニーズ事務所の過去の対応にどのような問題があったかを厳正に検証し、検証結果を踏まえて、ジャニーズ事務所のガバナンス上の問題に関する再発防止策を提言し、実行を求めます」と説明した。
ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長はジャニー氏の性加害について「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」としている。林氏は「これまでどのようなジャニーズ事務所が対応をしてきたのか検証いたします。事実関係も検証していく。事実がどのような形でなされたのか。それはジャニーズ事務所が認めているのか認めていないのかにかかわらず、私たちチームが検証、認定していく」と述べた。