サザンオールスターズのキーボード原由子(65)が18日、TBS系「マツコの知らない世界」で、12年ぶりにバラエティーに出演。マツコ・デラックスと初共演した。
番組冒頭、マツコは「12年ぶりのバラエティーで私と絡んじゃダメよ」と恐縮ぎみ。原が登場するとすぐに着席を促し「こんな色のセットの番組に出ちゃダメよ」と話した。一方の原は「大ファンですので。いつも(夫の)桑田(佳祐)とマツコさんの番組を見て寝ています」とあいさつすると、マツコは「うそですよ。やっぱりこれくらいの方になると、これくらいのうそは平気でつける」と信用していない様子。
サザンのデビュー以来、約44年間、神奈川・湘南を歌い続けてきた。鎌倉は古戦場でもあり、多くの怖い逸話があるという。原も、幼少期から怖いうわさを肌で感じていたというが、漫画「鎌倉ものがたり」に出会い、怖さが消えたという。そんな鎌倉の摩訶(まか)不思議な魅力を歌ったのが、85年のアルバム「KAMAKURA」の収録曲「古戦場で濡れん坊は昭和のHero」だった。「サザンとしては初め変拍子のアレンジに挑戦した曲で、鎌倉の幻想的な世界を表現したつもりです。歌詞の中にも鎌倉の情景がいっぱい出てきてきます」と話した。
同作を制作する前の年に「桑田がこれからどんなテーマで曲を作っていけばいいか迷っていたそうなんですけど、漫画の『鎌倉ものがたり』に出会ったことで、このような鎌倉の奥深い世界も音楽の1つのスタイルとして、表現していけたらいいなと思ったそうなんです」と、鎌倉ソングの制作秘話を明かした。
原は19日に、約31年ぶりのソロオリジナルアルバム「婦人の肖像(Portrait of a Lady)」をリリースする。