コロナ報道巡りNHK・田中正良キャスター「不適切で深くおわび」…抗議したNPO「遺族は精神的に参っている」

コロナ報道巡りNHK・田中正良キャスター「不適切で深くおわび」…抗議したNPO「遺族は精神的に参っている」

15日のNHK「ニュースウオッチ9」で流された場面 【読売新聞社】

(読売新聞)

 15日夜のNHK「ニュースウオッチ9」が、新型コロナウイルスのワクチン接種後に家族が亡くなったと訴えている人たちの発言について、コロナ感染者の遺族かのような印象を与える放送を行っていたことが分かった。NHKは、取材に協力したNPO法人(京都府)から抗議を受け、16日の同番組で謝罪した。

 同NPOによると、NHKのスタッフが13日、接種後に家族が亡くなったとする遺族3人に取材。遺族は当時の状況やワクチンに反対する気持ちを語った。遺族は接種後に起こったことについて「風化させることはしたくない」などと話していたが、15日の放送では、コロナ感染で家族を失ったことへの発言と受け取れる映像となっていた。

 16日の番組では、田中正良キャスターが、3人がワクチン接種後に亡くなった人の遺族であると明かし、その上で「このことを正確に伝えず、新型コロナに感染して亡くなったと受け取られるように伝えてしまった。取材ではワクチン接種後に亡くなった方のご遺族だと認識していた。番組はコロナ禍を振り返り、ご遺族の思いを伝える考えで放送したが、適切ではありませんでした。深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 NHKの聞き取りに対し、取材・制作担当者は「コロナ禍を振り返り、遺族の思いを伝える趣旨から外れないと考えていた」と説明。NHK広報局は「認識が不十分で適切でなかった」としている。同NPOの理事長は「都合のいい部分だけ切り取られて偏った報道に利用された。遺族は精神的に参っている」と話している。

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