クレヨンしんちゃん通じ「家族都市」に 秋田、埼玉、熊本3県

クレヨンしんちゃん通じ「家族都市」に 秋田、埼玉、熊本3県

家族都市の協定を結んだ(前列右から)熊本県の蒲島郁夫知事、埼玉県の大野元裕知事、秋田県の佐竹敬久知事と、双葉社の戸塚源久社長=20日午前、埼玉県庁(中村智隆撮影)

(産経新聞)

人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の舞台である埼玉県と、主人公・野原しんのすけの両親の出身地という設定の秋田、熊本両県、原作漫画の出版元の双葉社が20日、「家族都市」の協定を結んだ。一家にゆかりのある「家族」として、協力して観光PRなどに取り組む。

しんのすけ一家は埼玉県春日部市で暮らしているという設定で、父・ひろしは秋田県出身、母・みさえは熊本県出身とされている。

協定に基づき、3県と双葉社は、観光振興や地域活性化、相互交流に関する施策を展開する。各県の特産品を集めた物産展を首都圏を中心に開催したり、オリジナル商品を開発したりすることを検討している。

埼玉県庁で開かれた協定締結式で、同県の大野元裕知事は「観光需要回復に向けた大きな励みになる」と強調した。

秋田県の佐竹敬久知事は「3県の交流を通じ地方活性化を目指す」。熊本県の蒲島郁夫知事は「観光、物産などの分野で協力する」。双葉社の戸塚源久社長は「手をつないで、すてきなところを元気いっぱいアピールしたい。日本中、海外から大勢の人が訪れれば」と期待を込めた。(中村智隆)

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