5月で現5人体制の活動を終えるKing & Prince(通称キンプリ)のベストアルバム「Mr.5」が26日、ビルボード総合アルバム・チャート「Hot Albums」(17〜23日集計)で総合首位を獲得した。
フラゲ日(フライングゲット)といわれる、発売日前日時点ですでに90万枚、初動3日でミリオン、初週120万枚を達成と次々と記録を塗り替えた。初週ミリオン達成は男性アーティスト史上9組目で、嵐が活動休止前に発売した「5×20 All the BEST!! 1999-2019」以来、3年10カ月ぶりというから、改めてキンプリ人気恐るべしである。
リリースを記念した新宿駅、渋谷駅周辺広告は、メンバー全員の特大ポスターのほか、JR新宿駅の東西通路の巨大スクリーンではキンプリのあゆみをまとめた動画が流れ、近隣のTSUTAYA、タワーレコードなどCD販売店の特設コーナーなども含め“聖地巡礼”コースに。ティアラ(キンプリファン)たちがあまりに集まりすぎたため、一部予定より早く撤去されて話題にもなった。
青山にあるHONDAのショールームでは、キンプリがCM出演の際に使用した車やバイクなどを展示。メンバーが“乗った”“触れた”というだけで写真を撮りにティアラたちが押し寄せている。また、女性誌やアイドル誌ではメンバー5人が表紙を飾り、こちらも各社売り上げ好調。キンプリ5人のラストランは、このところ稼ぎ頭が続々退所したジャニーズ事務所にとって大きな置き土産になりそうだ。
■性加害報道もセーブ
キンプリは別の意味でも事務所に貢献しているという声もある。
「性加害報道の“口封じ”に一役買っているんです。女性週刊誌でキンプリが表紙を飾れば、同じ号では性加害の件には触れない。こうした人質外交ともいえるやり方はジャニーズの常套手段ですが、タイムリーという意味で、かなりキンプリがカバーしているんです」(大手出版関係者)
芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。
「退所組にとっては事務所に文句を言わせない最高の恩返しができたと思います。性加害問題を少しでも遠ざけたことも含め、彼らの功績は大きい。退所組の進退はまだわかりませんが、タッキーの新事務所への合流も十分考えられます。これだけ人気のメンバーがタッキーの下で芸能活動を続けるとすれば、芸能界の図式に変革を起こすでしょう」
平野紫耀(26)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3人は5月22日で退所。キンプリの置き土産はデカかったようだ。