“キング・オブ・ベストドレッサー”は誰?センス抜群のレッドカーペットファッション総まとめ

“キング・オブ・ベストドレッサー”は誰?センス抜群のレッドカーペットファッション総まとめ

第95回アカデミー賞に登場したクールなアクターたちの装いをご紹介!

(MOVIE WALKER PRESS)

第95回アカデミー賞(以下、オスカー)の授賞式が、米現地時間3月12日夜、ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開催された。今年の主催者はジミー・キンメル。ホストを務めるのは3回目となるジミーは、王道のタキシードルックで登場。ルックでは冒険しなかったが、『トップガン マーヴェリック』(公開中)のパロディでオープニングを飾り、アドベンチャラスな演出を披露した。シャンパンカラーに生まれ変わったカーペットで、女優たちに負けず劣らずオスカーに華を添えたクールな俳優陣の装いをご紹介!

■“Googly Eyes”のボウタイが主役!ジェームズ・ホン

ジェームズ・ホンは、タキシードではなく、シングルブレストのジャケットをチョイス。そして、彼のコーディネートで絶賛されたのが、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(公開中)で重要な意味をもつ“Googly Eyes(人形などについている動く目)”をあしらったボウタイ。タキシードにしなかったことでボウタイが主役となってルックをとてもプレイフルに演出でき、出席したアクターの中で最も心憎いスタイリングに成功した。

■テーマは“イースト・ミーツ・ウエスト”ハリー・シャム・Jr

「glee/グリー」でその名が知られるようになり、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で名脇役を務めたハリー・シャム・Jrは、デザイナーの前田華子が手掛けるブランド「アディアム」に「自身のルーツを表現したい」と特別に発注して実現した、“イースト・ミーツ・ウエスト”がテーマというタキシードで出席。テーマのとおり、クラシックでトラディショナルな白のタキシードに、帯からインスパイアされたウエストマークをあしらった唯一無二のピースでレッドカーペットを飾った。なんとも洗練されてみえるのが、このシルクの帯とタックスのラペルや胸ポケットのラインに施されたカラーがネイビーだから。ハリーの清涼感ともあいまって、すばらしいルック!

■アニマルプリントのセットアップで来場!アルトン・メイソン

『エルヴィス』(22)で華々しい俳優デビューを飾ったアルトン・メイソンは、スーパーモデルらしくアニマルプリントのトム・フォードのセットアップスーツ姿で来場した。ゲストの装いとしてオリジナリティがあり、クリスチャン ルブタンのシューズも、彼の個性とスーツのセンシュアルさにぴったり。

■まるでエルヴィスのよう?エッジィなコーディネートのオースティン・バトラー

『エルヴィス』で主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラーは、惜しくも受賞は逃したが、世界のメディアから、キング・オブ・ベストドレッサーの一人に選出された印象。それもそのはず、ファッションアイコンだったエルヴィス・プレスリーのように、オスカーのドレスコードは守りつつ、ポインティなシューズやボウタイで、絶妙にエッジィなコーディネートを披露したから。ボウタイだけを見ると、サイズが小さすぎるようにも思えるのだが、オースティンが着こなすサンローランのタキシードジャケットは、ラペルがとても大きい。このラペルとは、これがパーフェクトなバランスなのだ。

■タキシードルックのお手本、マイケル・B・ジョーダン

マイケル・B・ジョーダンは、タキシードルックのお手本のような完璧なスタイルを披露。タキシードルックのような最も格式の高いドレスコードを守ろうとすると、“当たり前すぎてつまらない”ものになってしまうところ、ラペルに着けたアクセサリーで遊び心を加えることも忘れない。また、それぞれのタックスのデザインを考慮したうえで、シャツなどのホワイトをどんなバランスで見せるかによって、タキシードルックがいかにクールになるかを熟知しているようで、ジャケットの袖から除くホワイトの割合を、シャツのみならず、右手につけたパールのようなアクセサリーによって、増やすテクニックといったら!最高にセンスある!

■難易度の高いアイテムを着こなしたポール・ダノ

多くのメンズがホワイトを選ぶシャツに、ポール・ダノはピンクをチョイス。合わせたボウタイも同じ色。いずれも難易度の高いアイテムだが、数あるピンクの中でも彼の肌の色にとてもマッチしているものを選ぶことに成功したため、浮いて見えないのだ。ドルチェ&ガッバーナのトップスも、ただのシンプルなブラックでないことがポイント。ボトムもすっきりとしたスキニーを選ぶことで、上半身のピンクが野暮ったく見えない仕組み!

■ピンク使いの好例コーディネート!リズ・アーメッド

実はピンクは女性ではなく、男性が積極的に取り入れるべき代表的カラーであることを示した好例コーデに成功したのは、昨年のアカデミー短編映画賞受賞作品に関わり、ラッパーとしても活躍するリズ・アーメッド。メンズを展開するブランドのなかで、男性ならではのキュートさを演出できるルックに定評のあるプラダをチョイス。特徴のある襟のブラウンとピンクが、リズの独特のセクシーさを強調して魅力を引き出している。厳格なドレスコードの中でオリジナリティの表現に奏功した。

■濃い色のシューズもポイントが高い!セス・ローゲン

多くの男性セレブがブラックのタキシードを選ぶなか、セス・ローゲンはホワイトをチョイス。絶妙なのが、合わせているグレイッシュシルバーのボウタイとボトム。味のあるグレイ&シルバー髭のグルーミングとのマッチングが秀逸で、渋いコーディネートとなった。シューズは濃い色を選んだところもポイント高い。ここでシューズが淡い、明るい色だと全体が締まらないからだ。

■なにが自分に似合うかを熟知している…レニー・クラヴィッツ

世界のメディアのいくつかがレニー・クラヴィッツをベストドレッサーに選ぶ一方、ワーストに選ぶメディアも。その理由は、前にもこのルックを披露したから、だとか。確かにまるっきり同じドレスやルックだと、それがニュースになってしまうのがハリウッド。ただ、まるっきり同じこのサンローランのルックでは公に出ていないのではと思われる。つまり、レニー・クラヴィッツは、いつでもどこでも、レニー・クラヴィッツだということか。オールブラック、胸元にはVカットを選んでアクセサリーを纏うスタイルには既視感はある。確かに、レニーは自分のスタイルを確立、なにが自分に似合うかを熟知している。だから、同じルックに見えたということかも。セレブも大変ね!

■非の打ちどころがない着こなし!ジェイ・エリス

『トップガン マーヴェリック』に出演したジェイ・エリスは、これもタックススタイリングのパーフェクトと言える着こなし。胸元のホワイトのバランス、ボウタイの大きさや結び具合、ジャケットの上半身へのフィット具合といい、非の打ちどころがない。ルールを守りすぎることでオーソドックス過ぎることを防ぎ、このルックを非凡にしているのが、エレガントにビーズが施されたフェンディのジャケット。男性ならではのカッコいい着こなしというのは、ちらっと覗くカルティエのタイムピース、フラワーやビーズなど、ちょっぴりフェミニンなエッセンスをもったアイテムがもたらしてくれる。

文/八木橋 恵

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