日本文学研究者で早大特命教授のロバート・キャンベル氏(66)が30日、TOKYO MX「バラいろダンディ」(月〜金曜後9・00)に生出演し、パリ五輪に出場している卓球女子の早田ひな(24=日本生命)の独特な言葉遣いに理解を示した。
早田はシンプルな言葉で自分自身を理解させるため、中学時代から“ひな語”という独自言語を使っているという。「さくらんぼドライブ」は、自分がドライブショットを決めた際、会場に大塚愛の「さくらんぼ」が流れていたため、恩師が命名したというもの。他にも「パラパラチャーハン」というひな語も。足を動かして真ん中に来たボールを処理することだというが、「誰にも理解できないですよね」とも話している。
早田の言語感覚について、キャンベル氏は「僕も食べ物が多いかもしれない」と、自分も似たような言葉を使っていることを打ち明けた。「たとえばカレーパン。自分の中で、カレーパンと思うと、柔らかい言葉でスパイシーなこと、きついことを言う。これからプレゼンテーションの中で、何かをどうやって言葉を構成していく時、僕は“カレーパン”というのが一つある」。
一同が「へぇ〜」と感心していると、キャンベル氏はさらに「うずめ飯って分かります?」と続けた。炊き込みご飯にしないで、具材を炊飯器の下にして炊くという、島根などの郷土料理。「ぜいたくな物を見せない。そのまま取ってきて、食べておいしいんだけど…。知識をひけらかさないとか、相手に空間を与えるというか」と解説した。