ガーシー前議員“海外永久逃亡”いつまで?ICPO国際手配なら政治迫害訴え「亡命」も選択肢

ガーシー前議員“海外永久逃亡”いつまで?ICPO国際手配なら政治迫害訴え「亡命」も選択肢

日本には帰らない、「引っ越し」する予定(ガーシー氏のインスタグラムから)

(日刊ゲンダイDIGITAL)

 捜査当局の「威信」をかけて、トコトンやるつもりだ。

 警視庁は16日、暴力行為法違反(常習的脅迫)や威力業務妨害などの疑いで、前参院議員のガーシー氏(本名・東谷義和)容疑者(51)の逮捕状を取得。今後、“ガーシー劇場”はどう展開するのか。

「日本には帰らない」「お引っ越しします」──。現在、ドバイに滞在中とみられるガーシー氏は、逮捕状請求を受け、ネット上で動画を配信。“新天地”での活動継続をにおわせた。

 警視庁は、ガーシー氏が任意の出頭要請に応じず、告訴した著名人らへの脅迫を続けているとして逮捕の必要があると判断。今後、警察庁を通じ、外務省に旅券返納命令を、国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請する。国際指名手配犯となれば、よど号ハイジャック犯や北朝鮮による拉致実行犯などと名を連ねることになる。

「ガーシー氏が15日に参院議員を『除名』となり、不逮捕特権を失ったことから急転直下。当局は脅迫的言動などを『悪質性が高い』と判断したのでしょう。旅券返納命令が官報に記載された後、20日以内に返納しない場合は自動的にパスポートが失効します。『日本には帰らない』なら、『不法滞在』と見なされるので、ガーシー氏は現地当局に身柄を拘束されて入国管理施設に勾留された後、強制退去処分を下される可能性が高い。偽造パスポートでも作って海外逃亡生活を永久に続けるか、国会除名を根拠に『政治迫害を受けた難民』として亡命先を探すつもりなのでしょうか」(捜査事情通)

 ICPOには195の国・地域が加盟。ほぼ全世界に捜査網が敷かれている。捜査機関の手を逃れるにも「引っ越し」先は限られる。大まじめに考えても、可能性があるのは北朝鮮ぐらいじゃないか。

「ガーシー氏が逃亡や亡命を図っても、日本側は滞在先の国に粛々と身柄引き渡しを要請するのみ。『日本人を日本に返して欲しい』とのお願いなので、特に敵対している国が相手でなければ、要請は受け入れられるはずです」(元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士)

 打てる手は限られたガーシー氏。あとは小型ロケット打ち上げ事業に挑むホリエモンに頼んで、宇宙を目指すしかないのかも。

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