大ヒット曲「Rehab」で知られ、2011年に27歳の若さで亡くなった英歌姫エイミー・ワインハウスの伝記映画「バック・トゥ・ブラック」(原題)がクランクインした。ところが、主役に抜擢された英女優マリサ・アベーラ(26)が「あまりに似てなさすぎる」とエイミーファンからは大ブーイングが起きている。
米芸能サイト「TMZ」は29日午後、ロンドン市内の路上で、エイミー役に扮しているマリサの撮影風景を撮った数枚の写真を入手。エイミーのトレードマークだったビーハイヴのヘアスタイルにミニのワンピースを着たマリサと、在りし日の本人と見比べ、同サイトは「やっぱりエイミーに似ていない」との感想を伝えた。
マリサは英ドラマ「インダストリー」や「コブラ」に出演したテレビ女優で、まだ知名度は低く、今回は大抜擢となった。
撮影は今月16日にロンドンで開始。父親役のエディ・マーサンとセットを歩くマリサの姿がファーストルックとして公開された。だがTMZによると、その時点でエイミーファンからは「完全なミスキャスト」だとし、ソーシャルメディアで製作陣への不満が広まっていた。
29日に撮影されたシーンが何だったのかは不明だとした上で、TMZは現場関係者の話として、エディ扮する父親がエイミーをリハビリ施設に送り届けるシーンのようだったとした。
本作はエイミーが2000年代前半、シンガーソングライターとしてすい星のごとく音楽シーンに登場したキャリア初期のロンドン時代を中心に、私生活では当時すでに薬物やアルコールの依存症で苦しんでいた姿を描く。
監督は、ビートルズ結成前のジョン・レノンにスポットを当てた英映画「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」(09年)や、米官能恋愛映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(15年)のサム・テイラー・ジョンソン。