吉本興業所属のコンビ芸人によるウルフルズ〝公認〟バンド「ウルトラズ」が29日、ファーストアルバム「ダッサ!」をリリースし、都内でインストアイベントを行った。
メンバー構成は、トースター松林こと「ジャルジャル」福徳秀介(40)、ホンコンチュニジアこと「アイロンヘッド」辻井亮平(38)、ジッパー・ジャンパーこと「クロスバー直撃」渡邊センス(39)。西脇Pこと「ジャルジャル」後藤淳平(39)がプロデュースを手掛ける。
ジャルジャルのコントに登場する、ウルフルズに影響を受けていそうに見えるが決してそれを認めない架空バンドがウルトラズ。2枚組全20曲の1曲「太陽に勝つ」は、ご本家・ウルフルズのトータス松本(56)のプロデュースだ。
トースターが全曲作詞し、「太陽に勝つ」以外はホンコンが作曲。レコーディングにはトータスも立ち会い、私服のスーツ姿は格好良く、優しかったそうだが、ジッパーにだけ厳しかったという。
「ホンコンがギターとか失敗しても『ホンマにええねん』、僕が音程外しても『それがええねん』って言ってたんですけど、ジッパーんときだけは『ちゃうねん』ってハッキリ言ってました」(トースター)
西脇Pは「ジッパー君、(ウルフルズのベース兼コーラス)ジョンBさんと顔が似てるっていうので(メンバーに)入ってますので…。クオリティーを求めたのかもしれない」と指摘。トースターによるとトータスは、ジッパーとジョンBが「歌声もホンマによう似てるわ」「(声の)上ずり方もよう似てる」と言っていたそう。
「誰も知らないようなちっちゃいマネごとをしていた彼らが、まさかご本人(トータス)に見付けていただいて、ご本人からSNSでカバーしてもらい、そしてご本人と会い、曲をプロデュースしてもらうまでになったってのは…。これホント、展開としてもすごいこと」と西脇Pは感無量。
アーティストイメージがあるようで、この日、トースター以外のメンバーはほぼしゃべらず、冷めていた。トースターによれば、3人がご本家と対面したときも「リアルに(ウルフルズのドラムス兼コーラス)サンコンJr.さんは何もおっしゃってなかった」という。