ウクライナ・ブチャ住民「報道特集」でロシアのフェイク覆す証拠画像公開

 TBS系「報道特集」が23日、放送され、ウクライナ・ブチャの市民がロシア兵が虐殺を行ったという証拠の画像を公開した。ブチャではロシア軍が3月30日に撤退したとされており、撤退後に多数の遺体が発見された。ロシア側は虐殺をしておらず、ウクライナ側によるフェイクニュースだと主張している。

 番組はブチャの住民に取材。男性はロシア軍は2月27日にブチャに入り、3月5日から虐殺が始まったと語った。ロシア軍撤退直後、ウクライナ軍が入る前に撮影した遺体の動画も公開した。別の住民も3月7日に撮影したという街中に転がる遺体の画像を見せた。

 駐日ロシア大使のガルージン氏は今月7日、番組の取材に対してウクライナ軍が4月2日にブチャに入った際の映像を提示し、街中に遺体がないと主張していた。ガルージン氏は遺体があったとされる画像と「同じ通り」だとしたが、実際には離れた別の通りの映像だった。虐殺現場とは違う場所の映像を「ウクライナ側のフェイク」の証拠と主張していたことになる。キャスターのジャーナリスト・金平茂紀氏は「現時点ではロシア側のウクライナ侵攻を正当化する主張はあらゆる点で破綻していると思います」と断罪した。

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