鬼才ティム・バートンが監督・製作総指揮を務める本作は、コミックから派生し映画・アニメ・TVドラマ・ミュージカル化もされてきた世界的人気作「アダムス・ファミリー」に登場する、長女ウェンズデーを主人公に迎えた異色で奇妙な推理ミステリー。
原作の「アダムス・ファミリー」は、不幸・邪悪・不気味が大好きなお化け一家が繰り広げるホラーコメディだが、本作では、ティーンになったウェンズデーが、のけ者たちが集まるネヴァーモア学園での奇妙な学生生活を送る中で、両親が過去に犯したとされる事件や奇妙な連続殺人ミステリーに巻き込まれていく。
シーズン1では、頭脳明晰で皮肉屋な主人公のウェンズデー・アダムスが、弟のことをいじめていた生徒たちへの仕返しに、彼らが入っているプールにピラニアを放ったことで、学校を退学になる場面から物語が始まり、“のけ者”と呼ばれる特殊な能力を持つ生徒が集うネヴァーモア学園に転校することに。すぐにでも抜け出すことを考えていたウェンズデーだったが、学園の周辺で奇妙な連続殺人事件が起こっていると知り、誰も解決のできない謎に興味を持つようになる。
全員が怪しく見える状況の中で、無事黒幕の正体を暴いたウェンズデー。平和が取り戻されたと思われた矢先、ウェンズデー宛に差出人不明のメールが届き「お前を見ている」という不吉なメッセージが送られてくるのだった。
本作の魅力は奇怪なミステリーだけでなく、初めてできた友人たちとの絆やウェンズデーらしい初恋など、ダークなウェンズデーの魅力だけでなく、人間味あふれる姿も描かれていることが挙げられる。特に ウェンズデーのルームメイトで人狼の女生徒イーニッドとの友情はファンの間で大きな話題を呼んでいる。誰とも交わりたがらないウェンズデーとは対照的に、明るく誰とでも仲良くしたいと思うイーニッドをはじめは鬱陶しがっていたウェンズデー。しかし、どんな嫌味を言っても“親友”としてあたたかく接してくれる彼女に次第に心を許していき、事件解決に向けて協力を求めるような姿も描かれ。
解禁された映像では、そんなシーズン1の映像の一端とともに、ウェンズデー旋風が巻き起こっている様子もアピールしている。
『シザーハンズ』、「アリス・イン・ワンダーランド」シリーズ 、『チャーリーとチョコレート工場』、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』など、合計20作品以上も監督を務めてきたティム・バートンに「映像にするのが楽しい。こういうのは初めてだ。“アダムス・ファミリー”に関われて楽しかった」と言わしめた本作。
待望の シーズン2はまだ謎に包まれているが、メールの差出人は一体誰なのか、次なる事件ではどんな物語が繰り広げられるのか、個性豊かなネヴァーモア学園の生徒たちの姿を再び目にすることができるのか、シーズン2に大きな期待が寄せられる。