22年に静岡県立富士高校ナインを指導
米大リーグ・シアトル・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めているイチロー氏が、7日深夜24時30分、8日深夜24時25分からのスポーツニュース番組『S☆1』の新春スペシャル企画に二夜連続で出演することが6日、発表された。
野球界のレジェンドは、現役引退後に学生野球資格回復の研修を受講して資格を回復。2020年に智辯和歌山高校、21年は國學院久我山高校、千葉明徳高校、香川県立高松商業高校、22年には東京都立新宿高校、静岡県立富士高校と計6校の野球部に特別指導を行ってきた。
その内容は、自らプレーを実演して見せながら、時には1対1の会話でアドバイスを送るもの。日米を通じてプロ野球の第一線で活躍し続けたイチロー氏からの直接指導は、高校球児たちにとって忘れられない特別な時間となっている。
番組では、6校目の指導となった静岡県立富士高校ナインへの特別指導に完全密着。そして、イチロー氏に独占インタビューを放送する。
富士高校は、創立100周年を迎えた富士山の麓にある進学校。過去に1979年に夏の甲子園、87年に春のセンバツと2度甲子園出場を果たしているが、最近は夏の静岡大会で3回戦を突破できていない。イチロー氏がそんな富士高校を指導しようと思い立った理由は、野球部の取り組みに共感したからだった。
「地域への野球普及活動に熱心で積極的に活動している。今、小さい子どもたちが野球を知るきっかけ。昔なら普通にできていたキャッチボールも、もう今はずいぶん特殊な動作になってしまった。そんな時代において、自分たちの野球ができる時間は限られている中で、積極的にしてくれているということを聞いて、なんか良いなと思って」
イチロー氏が野球エリートではない富士高校ナインに向き合った2日間。象徴的だったのが“綺麗な野球”という考え方。しかし、選手たちにとって理解するのは容易ではなかった。レジェンドは直接指導でどのように伝え、選手はどのように受け止めていったのか。選手たちの成長を感じとったイチロー氏は何を語るのか。そして、雲ひとつない空の広がる富士の景色を感じながらイチロー氏がナインに伝えたこととは。舞台裏を記録した秘蔵映像も交えて、完全版を二夜連続で一挙公開する。ENCOUNT編集部