米俳優アレック・ボールドウィン(65)が撮影中に小道具の銃を誤射して撮影監督が死亡した事件をめぐる裁判で、小道具担当の甲冑師が過失致死罪で有罪となった。米NBCニュースなどが7日、報じた。
2021年10月、ボールドウィンが主演する映画「ラスト」の撮影中、持っていた小道具の銃から実弾が発射され、撮影監督ハリーナ・ハッチンスさんが死亡した。ジョエル・ソウザ監督も負傷した。
ニューメキシコ州の陪審は6日、審議の結果、甲冑師ハンナ・グティエレス=リード被告(26)に対し、過失致死罪で有罪、証拠改ざん罪で無罪を言い渡した。4月に予定されている判決で、最長では18か月の州刑務所での懲役刑が科せられるという。
被告の弁護人は「ハッチンスさんが死亡したことについての唯一の行為は武器を向けることです。グティエレスさんはその武器を向けていなかった」と語った。
検察側も「アレック・ボールドウィンのあの日の行為と銃の安全を怠ったことは、彼が責任を問われることになるだろう…今日はそうではない。それは別の日に別の陪審が行うことだ」と指摘している。
主演であり、共同プロデューサーのボールドウィンは1月に過失致死罪で起訴され、7月に公判が始まる。