アテネ五輪「栄光の架け橋」金メダルの冨田洋之さんら異様な大会だったこと明かす「選手としては非常にリスクの…」

アテネ五輪「栄光の架け橋」金メダルの冨田洋之さんら異様な大会だったこと明かす「選手としては非常にリスクの…」

2004年、アテネ五輪体操男子団体で28年ぶりの金メダルを獲得した日本の選手たち

(スポーツ報知)

 体操元日本代表の冨田洋之さんと米田功さんが22日放送の日本テレビ系「新事実!オリンピック名場面 最強金メダルアワード」(午後9時)に出演した。

 2004年、アテネ五輪体操男子団体での7位からの劇的大逆転での28年ぶり金メダル。鉄棒最後の演技者・冨田さんの着地の瞬間に生まれた刈屋富士雄アナウンサーの「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ!」の名実況も話題を呼んだ快挙について、「アップなし。ノーアップっていうのが採用されていて。まったく器具に触ることなく、始まったら手をあげて演技でした」と米田さん。

 冨田さんも「器具の感触を事前に確認できない。ウォーミングアップで何を確認して本番に入るのが基本的なルーティンなのに、選手としては非常にリスクのあるルールでした」と回顧。

 試合時間短縮のため、五輪史上同大会のみの演技前の30秒間のアップがなく、入場後、すぐに演技しなければならない大会だったことを明かした。

 それでも日本が大逆転できたのは「(合宿で)アテネで使う器具を全部入れてくれていた。本番の器具で練習をできたのはすごく大きかった。器具の感覚がつかめたので」と米田。日本が本番3か月前からオランダ製の本番の器具を取り寄せていたことを明かした。

 さらに通常は認められている滑りやすい鉄棒の表面を紙やすりで磨くことも禁じられる中での競技だったことも初めて明かされ、冨田さんは滑り対策として「プロテクターに炭酸マグネシウムを少し多めに塗って演技しました」と「栄光の架け橋」着地を生んだ背景に異例づくめの競技態勢への対策があったことを明かした。

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