ちばてつやさん、松本零士さん訃報に「君も逝ってしまったのか。もう…体中の力が抜けていくよ」

ちばてつやさん、松本零士さん訃報に「君も逝ってしまったのか。もう…体中の力が抜けていくよ」

映画「新 宇宙戦艦ヤマト」 制作発表を行った左から松本零士さん、ちばてつやさん、モンキーパンチさん(2000年1月撮影)

(日刊スポーツ)

「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」などの作品で知られる漫画家の松本零士(まつもと・れいじ)さん(本名・晟=あきら)の訃報を受け、漫画家ちばてつやさん(83)が自身の公式ホームページで悼んだ。

ちばさんは「親友 松本零士さんの訃報に接し」と題し、「君も逝ってしまったのか。もう…体中の力が抜けていくよ」など以下追悼コメントを発表した。全文は次の通り。

松本零士さんが高校を卒業して北九州の小倉から上京したばかりのツメエリ姿、当時19歳の彼と出会って60年以上が経ちました。

ワシもデビューした翌年の18歳。同じマンガ家の卵、トシが近いせいもあって意気投合、本郷三丁目にあった西陽差し込む4畳半の彼の下宿にはよく遊びに行ったものです。二人ともまだ稼ぎも少なく満足に食べられなくてね。

松本さんはよく「座布団のようなビフテキを食べたい!」なんて言いながらマンガを描いていました。

二人そろって締め切りに追われ、同じ旅館にカンヅメにされて一緒に机を並べて仕事をしたものです。

当時からワシは遅筆だったので、先に原稿を終わらせた彼に手伝ってもらうこともありました。

忙しい盛りの40歳の頃に、一緒に世界旅行にも行きました。その時に訪れたアマゾン川やマチュピチュの遺跡などはいちばんの思い出です。

コロナ禍もあってしばらく会う機会もなく、ぼんやりと心配はしていたのですがまさか…言葉もありません。

ここ数年、親しいマンガ家仲間が次々と旅立って寂しい思いをしていたのに、君も逝ってしまったのか。

もう…体中の力が抜けていくよ。

ちばてつや

松本さんは2月13日午前11時0分、急性心不全のため、都内の病院で亡くなった。85歳だった。

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