故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、9月7日午後、東京都内でジャニーズ事務所による初めての会見が始まった。
会見には、藤島ジュリー景子社長、所属タレントの東山紀之氏、同じく井ノ原快彦氏、事務所顧問である木目田裕弁護士が出席した。
藤島社長は黒いスーツに眼鏡姿、東山氏は濃紺のスーツにグレーのネクタイ、井ノ原氏は紺色のスーツに紺色のスーツ姿で、いずれも厳しい表情だった。
冒頭4人が頭を下げ、会見が始まった。
最初に藤島社長と東山氏が並んで挨拶した。
藤島社長は「ジャニー喜多川に性加害はあったと認識している。被害者の方々に心からお詫び致します」と謝罪した。また全ての関係者にも謝罪した。
その上で、特別チームの提言を受けて9月5日をもって、代表取締役社長を引責辞任したと発表した。新しい代表取締役社長は東山氏だと正式に発表した。
さらに被害者には補償を行う事も表明した。被害者への補償を責任をもって全うするために当面の間代表取締役としてとどまり、保障や救済、所属タレントの心のケア以外の業務執行には関わらないという。
新社長となった東山氏は「喜多川氏の性加害を認め謝罪させて頂きます。被害に遭われた方々、本当に申し訳ないく思います」と繰り返し頭を下げた。
さらに、「年内をもって表舞台から引退します。今後の人生をかけてこの問題に取り組んでいく。ファンの皆様、取引先の皆様、社会の皆様、重ね重ねお詫び申し上げます」と述べた。
さらに報告書について、性加害が行われていた時から役職員が見て見ぬふりをしていたと提言していた事について「この点について深く深くお詫び申し上げます」と述べた。
補償についても真摯に向き合うとしている。
さらに外部からチーフコンプライアンスオフィサーを招聘するなど、徹底した再発防止策を考えるとしている。
「ファンの皆様、全ての所属タレントのために信頼を取り戻すべく全力で取り組みます」「長きにわたって深い傷を負わせてしまったこと、信頼を取り戻すのは時間がかかりますが、命をかけてこの問題に取り組みます」と述べた
東山紀之氏は1966年生まれの56歳。神奈川県出身で、1979年にジャニーズ事務所に入り、1985年に19歳で少年隊として「仮面舞踏会」でデビューした。
所属タレントの中でも最古参で、現在は情報番組のメインキャスターなどを務めるほか、10月からは主演舞台も予定されている。
井ノ原快彦氏は1976年生まれの47歳。1988年にジャニーズ事務所に入り、1995年にV6のメンバーとしてデビュー。
現在は歌手の他に司会なども務める他、2022年には、ジャニーズ事務所の関連会社で、若手の育成などを行う「ジャニーズアイランド」の社長に就任している。