第74回NHK紅白歌合戦(後7時20分)が31日に東京・NHKホールで行われ、「歌い手」のAdoが初出場。京都の重要文化財である東本願寺からスペシャルステージを届けた。
まさかのサプライズ演出だった。Adoが登場したのは、小雨が降る東本願寺の能舞台。檻のようなセットが設けられた。ブーツカットの衣装でノリノリで踊るAdoは、見えるのはシルエットのみ。大ヒット曲「唱」を、圧倒的な声量で歌った。
歌い終えたAdoは深々と一礼。司会の有吉弘行から「Adoさんお疲れさまです。初めての紅白いかがでしたか?」と感想を問われると、Adoは「とても緊張していましたが、ゆかりのある場所でとても楽しいステージができたと思います。ありがとうございました」と語った。
Adoは今月2日の日本テレビ系「ベストアーティスト2023」に出演し、2020年のメジャーデビュー以来初めてテレビで歌唱した。続く6日のフジテレビ系「2023 FNS歌謡祭」、18日のTBS系「CDTVライブ!ライブ!クリスマス4時間半SP」など立て続けに音楽番組に出演し、いずれも金網のようなセットの中でシルエットのみで歌い上げ、素顔を見せないパフォーマンスが話題になった。また29日からスタートした紅白リハーサルでAdoは、囲み取材やリハ公開を行わず、本番での演出に注目が集まっていた。
◆Ado(アド) 2002年10月24日生まれ。21歳。20年メジャーデビュー。22年初アルバム「狂言」リリース。映画「ONE PIECE FILM RED」では主題歌、劇中歌計7曲の歌唱を担当。23年4月にレギュラーラジオ番組「Adoのオールナイトニッポン」がスタート。10月にアニメ「SPY×FAMILY」第2期のOP主題歌「クラクラ」を配信リリースした。