【王座戦第2局】214手の激闘!藤井王将が永瀬王座を下し1勝1敗のタイに 史上初8冠へあと2勝

 藤井聡太王将(21)=名人、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が永瀬拓矢王座(30)に挑む第71期王座戦5番勝負第2局は12日午前9時から兵庫県神戸市のホテルオークラ神戸で行われ、後手の藤井王将が214手で勝利。通算成績を1勝1敗のタイに戻した。

 第1局は先手番で敗戦。藤井にとっては、自身が課題としている後手番でどう戦うかが注目された。戦型は2局連続の角換わり。藤井は早い段階で「右王」を選択する新境地を見せた。中盤以降も譲らない展開となり、終盤は互いに持ち時間を使い果たして「1分将棋」となった後は、藤井が入王。お互いの王が敵陣に入り込む相入王の可能性もあり、点数勝負をにらみながらの激戦となったが、藤井が上回った。

 藤井が奪取すれば史上初の全8冠制覇が実現する。4連覇中の永瀬は今シリーズを制せば5連覇となり、永世称号に相当する名誉王座を名乗る権利を得る。

 第3局は27日、愛知県名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで開催される予定だ。

 ▼藤井王将 序盤、右王にしてみたのですが、その陣形をまとめるのに苦労したところが多かったと思います。苦しくなった局面もあったと思うので、全体を通して苦しい局面が多かったなと思います。最後ちょっと寄せにいく手順がわからなくて、点数でという方針に切り替えた。あらためて3番勝負になる。気持ちを切り替えて第3局に臨みたいと思います。

 ▼永瀬王座 ちょっとこちらも全体的に苦労しているような状況で、判断が難しかった。(第3局は)精一杯頑張りたいと思います。

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