漫画家の「ぬこー様ちゃん」さん(@nukosama)が、「嫌い」は麻薬というエピソードについて漫画で紹介。ツイートが4.8万いいねがつき、話題となっています。
同作はぬこー様ちゃんさんが子どもの頃の話から始まります。新聞係が作るランキングが大好きだったぬこー様ちゃんさん。今回はどんなランキングなのかワクワクしながら新聞コーナーへ向かうと「嫌いな先生ランキング」という内容が目に飛び込んできます。
そこで一瞬にして「麻薬だ!」と感じたぬこー様ちゃんさんはその場を離れました。確かにランキングに入っているのはイヤな先生ではあるけれど、嫌いを共感すると抜け出せなくなると子どもながらに悟った出来事を漫画にしています。
また大人になってからもさまざまな作家さんと出会い、作家が続かなかった人の共通点として「好きなものが少ない」という点に着目。嫌いなものや人が増えてくると自分の世界が広がらなくなり、作家として続けていけなくなると注意を促しています。
この漫画を読んだ人からは「『嫌い』を共有したら気持ちいい。わかる、ついつい参加してしまう…が、麻薬なのだ」「これってSNSだけでなくリアルでも大切だと思います」などの反響を呼んでいます。
この漫画について実際にぬこー様ちゃんさんに詳しく聞いてみました。
−小学生の頃から「麻薬」という言葉が思い浮かんでいたのでしょうか?
小学生当時、CMや学校の授業で耳にしたことがり「覚醒剤」や「麻薬」はやばいという認識はありましたね。嫌いな先生ランキングを見て、これも「麻薬」だと思いました。
−趣味があまりない人が作家として続かなくなる理由は具体的にどういうことでしょうか?
趣味があまりない人は、単純にネタがなくなってしまうんです。いろんな体験から新しい発想は生まれると思っていますし、趣味が多いほうがメンタルも安定しますよね。
−健全なメンタルを保つために、ぬーこ様ちゃん様が普段から心がけていることはありますか?
私は自転車にほぼ毎日乗っています!
−「何が嫌いかより何が好きかで自分を語る」という最後の一言が印象的でした。そこで何か漫画の中で語りきれなかったことがあれば、こちらに一言いただけますでしょうか?
最後の決め台詞はジャンプ漫画のとあるキャラクターの名台詞をパロしました。「嫌い」はバズりやすく、安易に承認欲求が満たされるのですが、その分許容できないものが増えていきます。許せるものが少ない人生と多い人生では後者のほうが絶対幸せだと私は思っています。
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ぬこー様ちゃんさんは、自身の体験談を綴った絵日記漫画をXにて公開しています。またそんな絵日記漫画をまとめた『ぬこー様ちゃん絵日記集』を、Kindleにて無料公開中です。こちらもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
(海川 まこと/漫画収集家)