今年を代表する言葉を決める「２０２２ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。選考委員特別賞には「青春って、すごく密なので」が選ばれ、宮城・仙台育英高校が受賞した。
この言葉は、今夏の甲子園で東北勢初優勝を成し遂げた同校の須江航監督がインタビューの中で発したもの。チームや東北の人々だけに向けられたものではなく、コロナ禍での指導者の苦悩と球児らへの愛情の詰まったこの言葉は、人々の心に温かく響いた。
選考委員を務めた歌人の俵万智氏は「はっとするような新鮮な言葉にはなかなか出会えない１年でした」とした中で「もっぱら忌み嫌われる言葉として定着してきた『密』。それを浅春を大肯定する文脈で用い、若い人たちがどれほど貴重な時価な体験を奪われてきたかを、そばで見守ってきた一人の人間として言わずにはいられなかった、その切実さと説得力に、胸を打たれました」と評した。
