<※以下、ネタバレ有>
原作は漫画家・よしながふみ氏の同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。
過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は幕末・大政奉還まで初めて映像化。2025年の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」も手掛ける森下佳子氏が、今年1〜3月の「Season1」(全10話)に続いて脚本を担当。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが謎の疫病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅の道を切り拓く姿、開国・攘夷・大政奉還・江戸城無血開城という激動の時代を描く。大筋は原作通りのストーリー展開だが、ドラマは「医療編」「幕末編」と銘打つ。
第16話は、熊痘(ゆうとう)により赤面疱瘡が撲滅。男子による家督相続が広まった世へと様変わりを果たした。しかし、12代将軍・徳川家慶(高嶋政伸)は娘の徳川家定(祥子)(愛希れいか)を寵愛し、次の将軍に指名。老中となった阿部正弘(瀧内公美)は、事あるごとに家定に呼びつけられ、やがて彼女が置かれる境遇を知ることに。何か打つ手はないかと方々に救いを求めるうちに、芳町で瀧山(古川雄大)という男に出会う。彼を大奥にあげ、家定を守る砦を作ろうと奔走し…という展開。
「医療編」第15話(10月31日)のラスト、家慶は叫んで助けを呼ぶ祥子の口をふさぎ「父にはそなただけ」。高嶋がテレビ朝日「DOCTORS〜最強の名医〜」シリーズなどでもおなじみの“怪演”を早くも披露した。“悪役”は一橋治済・仲間由紀恵から家慶・高嶋政伸にバトンタッチされた。