日本映画界の祭典「第47回 日本アカデミー賞 授賞式」が8日、都内で開催され、女優の安藤サクラ(38)が最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞のW受賞を果たした。
最優秀助演女優賞は、山崎貴監督がメガホンをとった「ゴジラ−1.0」で受賞。昨年の「ある男」に続き、2年連続で同賞に輝いた。
昨年の受賞者がプレゼンターを務める関係で、安藤は発表時に恐縮気味に自身の名前を呼ぶことに。驚きとともに「ありがとうございます」と感謝し「最優秀助演女優賞は『ゴジラ−1.0』の…」と作品名を読み上げると、会場はどよめきに包まれた。
この47回大会は「ゴジラ−1.0」が各最優秀賞を席巻した。「すごいですねゴジラ! 勢いにのせていただいた感じです」と謙遜し「私はこの映画のなかでゴジラを見てもいませんし、ゴジラが来るとかそういう恐怖も感じておりません。ただ、皆様が作り出したあのすごいゴジラと、皆様のお芝居で作り出された世界観で、近所のおばさんはこんな賞をいただけました」と自身を作中のキャラクターと重ねながら感謝した。
勢いそのままに、是枝裕和監督の「怪物」で最優秀主演女優賞にも輝いた。自身3度目の同賞となったが、W受賞は想定外だったようで壇上で言葉が出なくなるシーンも。それでも是枝監督に感謝を伝えると「俳優部に限らず、皆さんと一緒に作っているという感覚が心地良い現場でした」と撮影を振り返った。
また、今年のアカデミー賞は「ゴジラ−1.0」に注目が集まっていたなか「PERFECT DAYS」で最優秀主演男優賞を受賞した俳優・役所広司(68)が「これでやっとゴジラの牙を抜いた感じがします(笑い)」とおどける一幕があった。
これを真似て「よっしゃー! やったー! これでゴジラの牙をまた1本抜いた!」とニヤリ。とはいえ、安藤はゴジラにも出演しており「けど…なんか複雑!」と締めて会場の笑いを誘った。