「第47回日本アカデミー賞」授賞式が8日、都内で行われ、新人俳優賞の黒川想矢(14)が葛藤を告白した。
是枝裕和監督の「怪物」に出演した黒川は壇上で「僕は今、2つの自分と戦っています」と話しはじめた。「このような場に立てるのは皆さんのサポートや運でしかないよいう自分と、晴れやかな舞台に立つとまるで自分の力でやり遂げたように思う自分です。これから先、この戦いは長く続くと思いますが、常に優しい人間、俳優でありたい」と、静かに決意を語った。
福原遥(25)は「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」で新人俳優賞を受賞。応援してくれていた祖母が亡くなったことを明かし、涙ぐみながら「小さいころから祖母と、いつかアカデミー賞という場に立てたらいいねと一緒に夢見ていたので、他界する前にすてきな報告ができて、本当に喜んでもらえたのがすごくうれしかったです」と話した。