第47回日本アカデミー賞の授賞式が8日、都内で行われ、映画「ゴジラ―1.0」(山崎貴監督)が最優秀作品賞、安藤サクラの最優秀助演女優賞など最多8部門を受賞した。
授賞式は、序盤から「ゴジラ―」が脚本賞や技術部門を独占する展開に。一方で、「PERFECT DAYS」の役所広司が最優秀主演男優賞を獲得すると、「これでちょっとゴジラの牙を抜いた感じがします」と満足げ。「ゴジラ」で最優秀助演女優に輝いた安藤は、「怪物」で最優秀主演女優賞も受賞し「牙抜いたけど、複雑!」と笑わせた。
最終盤に「ゴジラ―」の最優秀作品賞が決まると、山崎監督と出演陣は肩を寄せ合って大喜び。山崎監督はブロンズとゴジラフィギュアを手に、「牙が少し戻ってきてよかったです」と安堵(あんど)した。
本作主演の神木隆之介も「皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と感無量な様子。共演の浜辺も「スタッフ、キャスト全ての皆さんにこのトロフィーを切り刻んでお渡ししたいくらい」と笑顔を見せると、安藤も「やっぱり強いですね、ゴジラ!」と喜んだ。
本作は、ゴジラシリーズ70周年記念作品。終戦直後の日本を舞台に、列島を恐怖に陥れるゴジラとの闘いを描く。日本では昨年11月に封切られ、興行収入60億円を突破。北米でも昨年12月に公開され、世界興収は1億ドル(150億円)を突破する大ヒットを記録している。今月11日(日本時間)に結果発表される「米アカデミー賞」の視覚効果賞にもノミネートされている。