6日に愛知・名古屋市の日本ガイシホールで開幕したバレーボール・ネーションズリーグ。
世界ランキング7位※の日本は6日、男子予選ラウンド第1週初戦で同10位イランを相手に3-0でストレート勝利。続く9日の第二戦でも同11位セルビアに3-1で逆転勝ちし、開幕2連勝と幸先の良いスタートを切った。※各国の世界ランキングは大会開幕前の順位
「成果を結果で証明する」
開幕前日の5日には、五輪出場枠を争う上で”アジア最大のライバル”となるイラン戦前に公開練習を行った男子ニッポン代表。
チームの大黒柱でありキャプテンも務める石川祐希(27)からは力強い言葉が聞かれた。
日本代表キャプテン・石川祐希:
僕も含めて全員良いシーズンを送ってきたと思うので、その成果を結果でしか証明できないので結果をつかみとりたいと思います。
東京五輪後に語っていた”可能性”
2008年の北京五輪以来、開催国枠で出場した2021年の東京五輪。準々決勝でブラジルに敗れるも29年ぶりとなる決勝トーナメント進出し、世界と戦えることを証明した。
しかし、違った見方をしていた石川は東京五輪終了後にこう語っていた。
日本代表キャプテン・石川祐希:
非常に悔しいです。
まだまだ僕たちは強くなれるって、この試合でも実感したので、もっと強い日本をこれからお見せしたいと思います。
世界最高峰のリーグ・イタリアセリエAで8季目を迎えた昨シーズン。
解説者:
セリエA史上最大のジャイアントキリングじゃないですか!?
レギュラーシーズン無敗を誇るペルージャをプレーオフで破り、ミラノのエースとしてチーム史上初となるベスト4入りに貢献した石川。
各国の代表選手が集うセリエAで躍進を遂げる中、日本が世界に勝つためのヒントを見つけていた。
日本代表キャプテン・石川祐希:
例えば(ミラノの)チームメートとかでも、「あれは仕方なかったよ」みたいな。でも僕からすると「いや、絶対取れたボール」だったりするんですよね。ということは、あれは捨てる1点だって言っているようなものじゃないですか。
「日本人には完璧を求めようとする考え方がある」
日本が世界と戦うカギは“1点への執着力”。
6月1日に行われたポーランドとの強化試合では、石川は苦しい場面でも、貪欲にボールを追い続けた。
日本代表キャプテン・石川祐希:
日本人って、全部取ることはできないですけど、「あれはいけるよね」とか、なるべく完璧を求めようとする力というか、考え方は持っているので、そこで差は縮まる。
他の高さとかでやられてもそういった1点の取り方で勝負はできる。
綺麗じゃなくても、泥臭くプレーする…。
日本代表キャプテン・石川祐希:
もっと強い日本をこれからお見せしたいと思います。
あの日、誓った”強いニッポン”へ…。世界がとれない1点で、世界の壁を打ち破る。
日本代表キャプテン・石川祐希:
日本チームはやっぱり団結力というか一緒にやるっていう力が長けているとは感じていて、それぞれの役割を理解していくことが、これから勝つために必要になってくると思います。