【ゴルフ田村尚之プロ】国を背負う重圧は想像を絶する

 WBCの盛り上がりが凄いですね。

 大谷選手やヌートバー選手、吉田選手など、期待された選手が大活躍していますしね。それにしても大谷選手はバケモノですね。あの飛距離は凄いの一言、特に日本人では考えられないレベルですよね。なんとかこの調子で、サムライ日本の優勝を見せてください。お願いします!

 とはいえ、チーム競技ですから調子の悪い選手やけがをした選手がいるのも事実。選手もたくさんいますし真剣勝負ですから、やむを得ないことでもあります。それと、やはり国を背負うプレッシャーというのは、想像を絶するものがありますからね。これは経験した人でないとわからない特殊な領域です。

 私もナショナルチーム時代の2006年に、ドーハのアジア大会に日本代表のキャプテンとして出場させて頂きました。エース格は池田勇太選手でしたが、彼もプレッシャーなのか大会中に発熱しましてね。私と監督が1部屋、その他3選手が同部屋という部屋割りを、急遽池田選手と監督、私と他2選手が1部屋という部屋割りに変更したりしまして…。

 結局、日本男子は4位でメダルを逃すという痛い思いを経験しました。優勝は男子も女子も韓国だったんですが、日本の女子は、佐伯三貴、原江里菜、宮里美香の3選手で銀メダルを獲得しました。

 それはそれで良かったのですが…。あるJOCトップの委員さんから「女子は頑張ったけど、男子はだらしなかったね」と、面と向かって言われましてね。ほんと、勇太は憤慨してましたね。もしかしたら勇太は、それをモチベーションにプロゴルファーとして頑張っているのかもしれません。

 今、私はこの原稿を、シニアツアー最終予選会に向かう新幹線の中で書いていますが、今日ネットの記事に出ていたダルビッシュ選手の言葉を、村上選手に噛み締めて頂きたいですし、自分自身にも贈りたいですね。「(調子が悪くても)人生の方が大事ですから、野球ぐらいで落ち込む必要はない!」

 田村尚之(たむら・なおゆき)1964年6月24日生まれ。廿日市市出身。修道中時代に関西ジュニアで優勝。高校、大学ではいったんゴルフを離れ、東京理科大卒業後、マツダ勤務時代に再開。現在は呉市の河商に勤務する。アマ時代の主な成績は日本ミッドアマ優勝3度、日本オープンベストアマなど。倉本昌弘プロの勧めでプロ転向を決意し、13年プロテストに一発合格。シニアツアー通算2勝。173センチ、65キロ。家族は妻と2子。長女は中国放送の田村友里アナウンサー。

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